本記事のもくじ
0.【必見】不動産投資を勉強する前に必ず知っておくべきこと5つ
不動産投資を勉強する際には、投資信託や株式その他の投資にはない、特有の注意点やポイントがいくつもあります。
本記事では、筆者が投資でセミリタイヤを果たした中で学んだ不動産の知識と経験を交えながら、
これから不動産投資をしっかり勉強したい、または、不動産投資を始めたい、という方に必ず知っておいていただきたい5つのポイントを解説します。
1. 不動産投資の正解は「無限」にある
まず、不動産を勉強し始めた方が、必ずぶつかる疑問がこれです。
「いったい、どれが正解なの??」
区分マンションを勧める情報もあれば、一棟マンション以外買ってはいけないという本もあります。
あるいは、地方物件を買うように勧めるものもあれば、首都圏しか選択肢としてありえないとする情報もあります。
さらに、細かな投資手法の違いに至るまで、ありとあらゆる情報が流れています。
私自身も不動産投資の本を読み始めて10冊くらいまでは、すべての著者が言っていることがてんでバラバラで困った記憶があります。
しかし、100冊単位まで読んだところで、気が付きました。
「これは、全部正解なのだ」と。
どの著者も、特に間違ったことは言っていないのです。
ただし、不動産投資の正解が【無限にある】ために、かなり不動産に詳しくなったいまでも、新しい手法と出会うこともあるくらいなのです。
2. 自分に合う方法を見つけよう
では、正解が無限にあるとすると、あなたがしなくてはならないことは何でしょうか?
そう、あなたの不動産投資の目的を明確にし、それに合う方法を見つけることです。
この時に、「どんな投資ができそうか?」という実現可能性ではできる限り考えないようにしましょう。
方法はたくさんあるのですから、あくまで「あなたがすべき投資はどれか?」という必要性でしっかりと選んでいきましょう。
3. あなたの工夫で大きく結果が変わる
「不動産投資」と一言でいうと、他の投資とあまり変わらないようですが、例えば上場株式や投資信託への投資と比べると大きな違いがあります。
ーそれは、ビジネスや経営としての側面が強いということです。
例えば、まったく同じ場所のまったく同じ物件を購入したとしても、AさんとBさんでは投資の結果が大きく異なる可能性があります。
それは、2人の物件運営の知識やノウハウで差が出るためです。
(上場株式の場合だと、同じ種類の株式であれば、基本的には誰が買っても同じ結果です。)
「経営」と言われると、難しそう…と思われる方もいるかもしれませんが、通常のビジネスほどできることの選択肢が無いので、非常にシンプルなものです。
また、逆に言えば、買った後も勉強して、実践すればするほど収益アップも目指せるとも言えるのです。
4. 不動産購入の正しい借金は「力」
日本人は、借金について本当に誤った教育を受けています。
「借りたら不幸になる」「絶対に借りてはいけない」
そんなネガティブなイメージをお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、これらはマイホームやクルマ、時計など、あなたのお金が出ていく「負債」を購入した場合の話です。
収益用不動産のような、キャッシュフローを生む本当の「資産」を購入する場合には、借金はいくらでもすべきものです。
また、不動産の良い借金は金額が多いからリスクが高まる、ということは一切なく、買った物件の条件と融資の条件のバランスが良いかどうかだけで判断すべきものです。
5. 不動産は後戻りが効きづらいこともある
最後に、「後戻りが効きづらいこともある」という点をお伝えしたいと思います。
まず、不動産は土地や建物などの実体をともなう資産ですので、現金化しやすいかどうかを示す「流動性」が低い点に注意が必要です。
(逆に、株式や投資信託など実体を伴わないものは、通常簡単に現金化することができます。)
市況にもよりますが、売りたい状況でもすぐに売れない、ということは簡単に起き得ます。
そのため、事前に投資そのものの計画もさることながら、きちんと運営などに必要に資金の計画などもしておかなくてはなりません。
次に、借り入れについても注意が必要です。
一度借り入れを起こすと、次の物件の借り入れ時にその情報を原則として開示しなくてはなりません。
金融機関としては、既に借りている融資の金額が大きいと、貸し倒れリスクが高いと判断するため、次の物件が購入しづらくなってしまうことが起きます。
また、個人で借り入れをして物件を購入する場合、借り入れの記録が信用情報として残ります。
それらは、返済するまで消えない、あるいは、返済していても借りていた事実自体は残ることがあります。
このいわゆる信用情報は、どの金融機関でも見ることができますので、これも次の物件購入の際の足かせになる可能性があります。
そのため、融資を如何に上手に引っ張ってくるかまで含めて、最初にすべて計画しておく必要があるのです。
そうしないと、「後で購入できなくなった…」「こんなつもりではなかった…」という状態になりかねませんので、注意が必要ですね。
この意味でもやはり、2. 自分に合う方法を見つけようという発想が重要になるのです。
いかがだったでしょうか?
正しく不動産投資を学んで、ぜひあなたの目的に合った資産形成を進めてみてくださいね。