1. はじめに
あなたは投資やビジネスのための借金についてどんなイメージを持っていますか?
「借りてはいけないもの」
「使うと不幸になる」
そんなイメージを持っていませんか?
しかし、実際には、借金は『最高の社会貢献』だとしたらどうでしょう?
本記事ではその理由について解説し、投資やビジネスに資金を活用したい
あなたの後押しをしていきます。
2. 日本全体は「超カネ余り」
大前提として、知っておくべきことは、実は日本全体で見ると、
お金は余って余って仕方ない状態だということです。
以下のグラフを見てみましょう。
GDPと比較した通貨流通量*(broad money / M3)の比率(%)を世界、そして、日本について時系列で示したものです。
、
(出所)OECD data
* 通貨流通量には、さなざまな定義があり、国ごとにもばらつきがあります
本記事では、データの取りやすいbroad moneyを採用しています
これを見ると、世界全体で約125%、日本で約250%の流通量になっています。
まず、GDP比の125%という数字は歴史的に高い水準であることがわかります。
そして、それにもまして、日本は世界の約2倍もの超高水準になっていることが分かります。
世界的にもカネ余りと言われていますし、
日本だけに絞って言うと、まさに『超カネ余り』なのです。
(なお、少し脇道に逸れますが、GDP比の250%もお金を刷っている
というのは、歴史的に見ても異様に高い水準です。
他のすべてのものと同じく、お金も発行しすぎると
価値が下がりますので、日本円の価値を心配している人は
こういったデータを元に考えているのです。)
3.「良い借金」と「悪い借金」とは?
それでは、余ったお金をうまく活用するにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、良い借金をどんどんしていく、ということです。
「良い借金」とは?
支払う利息以上、(通常はそれを軽く超える)リターンを生み出す
投資やビジネスのためにお金を借りる、
ーこれが良い借金です。
こういった借金であれば、増やせば増やすほどよい借金ということになります。
よく借金の絶対額(1億円など)を気にする方が多くいますが、
実際は額よりも正しいものに使っていくということが何より大切です。
そして、投資やビジネスのリターンが出るということは、
原則として他人や社会の役に立っていることを意味しています。
「悪い借金」とは?
それでは、「悪い借金」とはどのような定義になるでしょうか?
これは、良い借金の真逆の意味合いになります。
投資にせよ、ビジネスにせよ、
お金を投じても利息を超えるリターンすら得られない、
あるいは、元金の返済すらままならないもの
に資金を投じるということになります。
そして、リターンを得られないということは、究極的には、他人や社会の役に立っていないということを意味します。
つまり、本来必要のないところにお金を投じたからお金がなくなるという当然といえば当然のことが起きているわけです。
また、ビジネスや投資ではありませんが、時計やクルマ、不必要に高価な住宅など、
贅沢品の購入ももちろん悪い借金に含まれるということになります。
(参考記事:【投資の元手がない?!】借金という最高の資産拡大マシーンを活用しよう(概要動画付き))
4. 良い借金は社会貢献である理由3つ
良い借金がみなを幸せにし、ひいては、社会貢献になる、その理由を見てみましょう。
顧客や社会に価値を生み出す
先ほどもお話した通り、良い借金の前提となるリターンの高いビジネスや投資は、顧客や社会に価値を提供しています。
そして、借金の力を借りることは、お金の力でビジネスや投資のスピードを加速することを意味します。
つまり、良い借金は素晴らしいビジネスや投資を「多くの人に」「短期間で」広める効果を持つのです。
ビジネスや投資のパートナーに価値を生み出す
また、当然ながら顧客や社会以外のビジネスや投資のパートナーにも価値を提供することが出来ます。
借り入れをした銀行、投資のブローカー、取引先、自社の従業員、…etc.
多くの関係者に、利息や給与、その他の様々な形で価値を分け与えることができるのです。
悪い借金を予防する
現在のように、社会全体でお金が余ると、
本来は必要のない悪い借金にまで、お金が回りやすくなります。
そうした悪い借金が溜まると、返済が滞る負債が増え始め、
やがては社会全体でお金を貸さなくなっていきます。
これを「信用収縮」と呼びますが、
こうなると良い借金ですらしづらくなってしまい、景気全体が悪化していきます。
(最も極端な例は、日本のバブル崩壊などを思い浮かべていただけたらと思います。)
そんな事態を防ぐためにも、良い借金だけにお金が回るよう、
私たち一人ひとりが良い借金をすることが大切なのです。
5. お金はあなたに使ってもらいたがっている
ここまで、世界的なカネ余りと良い借金が最高の社会貢献である理由を
お話してきました。
もしあなたが、素晴らしい投資やビジネスのタネを持っているとするならば、
まさに『お金はあなたに使ってもらいたがっている』ということになります。
そのような方は是非借金を自分や社会のためにどんどん活用していきましょう。
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