本記事のもくじ
0. 株式投資を勉強する前にあなたが知るべき7つの真実
日本でもポピュラーな個別株式への投資ですが、勉強する前にかならず知っておくべき重要なポイントがあります。
本記事では、この7つの真実を押さえるだけで、あなたの株式投資の勉強がスムーズ、かつ、順調に進む、そんな大切なポイントだけをまとめています。
1. 個別株式への投資はハイリスク
証券会社に口座を開くだけで気軽にスタートできる、そんな簡単さもあって、個別株式への投資をしている方を比較的多く見かけます。
(注:個別株式への投資とは、特定の会社の株式を購入することです。)
そのために、なんとなく「個別株式への投資はリスクが低い」と思ってしまっている人が多いように思います。
しかし、実際は個人が投資できるものの中でも、もっとも値動きが激しく、リスクが高いものが個別株式への投資です。
つまり、その他にポピュラーな投資信託や国内不動産と比べても、とてもリスクが高いということになります。
その点は、必ず肝に命じておく必要があるでしょう。
ちなみに、ここでの「リスク」とは、「リターンのばらつき」という経済学や金融の意味で、「危険性」という意味ではありません。
2. 株式の価格は「売り」と「買い」だけがつくる
株式投資をはじめてすぐの方は、、、
「どうして素晴らしい業績の会社なのに、株価が下がるんだ?」
「自分はかなりの安値で買ったつもりなのに、もっと下がってしまった…」
など、市場での株価の動きを不可解に思うことも多いかもしれません。
あなたの気持ちはとても良くわかります。
しかし、株価にはあなたの気持ちや感情は関係ありません、そして実は、その会社のビジネスの強みや業績すら関係ありません(!)。
株式の価格をつくるのは、「売り」と「買い」だけだからです。
どちらの勢力が強いかだけで、株価は動きます。
どんなに素晴らしい会社でも、売る人が多くなれば暴落します。
そして、どんなに中身の薄い空っぽの会社でも、買う人が多ければ値上がりします。
このことは絶対に忘れてはいけません。
3. 最大の利益を出したければ「悲劇を買い、熱狂を売れ」
多くの利益を出したい!、これは株式に限らず、投資を成功させたい方にとってのひとつの目標かもしれません。
そして、株式で最大の利益を出すための一番の法則が「悲劇を買い、熱狂を売れ」ということです。
これは、経済が超低迷し、株式市場が極限まで落ち込んでいるときに安くなっている株式を買い、逆に、超好景気で株式市場が加熱している時に高値で売却する、ということです。
特に、ジョン・テンプルトン卿など、歴史的な大不況や恐慌の際に上手に株式投資ができた偉人は、世界トップクラスの富を築いています。
しかし、これはシンプルに見えて、実は非常に難しいことです。
なぜなら自分の信念だけに従って、周りの人とは真逆の行動をしなくてはならないからです。
ニュースでは、もう株式市場は復活することはなく、もしかしたら世界経済が終わってしまうかも知れないというニュースが流れている…
あるいは、証券アナリストも、会社の同僚や身の周りの友人も、誰一人株式に見向きもしていない…
あなたには、そんな時に投資をする勇気がありますか?
4. あなたは含み損に弱い、そして、含み益にさえ弱い
まず、前半の「含み損に弱い」という点について説明します。
これは比較的わかりやすいかと思いますが、いろいろと調べて投資を決断した株式がいつまでも値下がりしていると、あなたはその決断が正しかったのか、どんどん自信が持てなくなっていきます。
多少の値下がりならまだしも、3割や半分近く下げてしまうと、どんなにきちんと調べていても、自信を保つことはかなり難しいことです。
さらに実は、「含み益」にすら、あなたの心は揺さぶられます。
例えば、あなたの投資した株式が買った価格の2倍や3倍に大きく値上がりした時を考えてみましょう。
あなたは、もちろんその状況に心躍るはずですが、同時に、いつ売ろうか頭を悩ませることになります。
最初はそこまで期待していなかったのに、もっと5倍や10倍まで株価が上がるかも知れない…そんな思いに取り憑かれたりします。
そして待っているうちに、逆に株価が下がりだしたりすると、あなたの悩みはさらに深くなり、身動きひとつ取れなくなってしまいます。
これらは、本当によく起きることですので、事前に利益確定と損切りの価格やルールを具体的に決めておき、それに必ず従うことが大切です。
5. 知らないモノ・サービスには投資するな
自分がまったく理解していないアプリの会社、多分調べてもよくわからない先端技術の会社…そんなよくわかっていない会社に投資してしまう人が結構います。
が、これは『完全にNG』です。
知らないモノ・サービスに投資をするとは、大切なあなたのお金をメクラでそこら中にバラまいているようなものです。
また、投資をした後も、どんな状況で利益確定や損切をすればよいのか、まったく判断がつきません…
それくらいならば、知らないモノ・サービスをきちんと自分で調べるか、あるいは、もう既にあなたがよく知っているサービスや商品を提供している会社だけに絞って投資した方が良いでしょう。
6. あなたには「宿題」をする義務がある
個別株式への投資では、あなたは投資後に「宿題」をしなくてはいけません。
3ヶ月に1回発表される、会社の業績を示すレポートには必ず目を通す必要があります。
また、できれば会社のプレスリリースくらいは見ておいたほうが良いでしょう。
そうしないと、例えばあなたが最初に投資を決めた理由に異変が起きていないか?が確認できないからです。
そのため、この最低限の宿題ができる範囲の銘柄数にとどめておくのが良いでしょう。
個人的には、通常せいぜい5-10銘柄ほどでよいのでは?と思います。
こういったことができない…と思う人は、割り切って株価指数に連動して動くインデックスファンド(投資信託)だけに投資する方が良いでしょう。
これならば、プロが勝手に銘柄を選びますので、特にあなたが投資先の業績をチェックする必要はありませんね。
7. 「運」と「実力」の境い目は曖昧
株式投資において、「運」と「実力」の境い目はとても曖昧です。
例えば、株式投資で1億円をつくりましたと言う人がいたときに…
- その人が、知恵と実力で結果を出した
- その人が、たまたま銘柄選びの運だけで成功した
このどちらなのか見分けることは基本的に難しい、というか、できないです。
身も蓋も無いようですが、真剣に銘柄を選ぶよりも、ダーツで適当に選んだ方がかえってリターンが上がると言う研究さえあります。
そのため、株式投資では、できる限り長期間投資の世界で成功し、知恵と実力で成功した可能性が高い人の情報を参考にすると良いでしょう。
そういった人たちの書籍については以下で紹介しています。
いかがだったでしょうか?
あなたの株式投資の成功につながれば、筆者として大変うれしく思います。