【ポートフォリオとは何か?】投資のポートフォリオの意味が100%分かる記事

0.【ポートフォリオとは何か?】投資のポートフォリオの意味が100%分かる記事

「投資では資産のポートフォリオをつくりましょう」

あまり投資に詳しくない方でも、ポートフォリオについてそんなフレーズを聞いたことがある方も多いかもしれません。

本記事では、ファンドマネジャーとして投資を本業にした後、投資だけでわずか30歳でセミリタイアを果たした「投資のプロ」である筆者が、ポートフォリオの意味とその効果についてくわしく解説します。

 

1. 投資のポートフォリオの意味とは?

1-1. 投資のポートフォリオの語源とは?

ポートフォリオとは、英語の”portfolio”が元になっています。

当初の意味は、「紙ばさみ」「折りかばん」「書類入れ」という意味合いでした。

が、次第に投資の世界では、ある人が持つ「資産の組み合わせ」という意味で使われるようになりました。

あなたも、いろいろな財産がブリーフケースにすべて収まっているところをイメージしてみてください。

 

1-2. 目的と現状に合わせて、複数の資産を組み合わせるのが投資のポートフォリオ

投資のポートフォリオでは、あなたの目的と現状にあった最適な資産の形をつくっていくことを目指します。

複数の性質の異なる資産を組み合わせることで、さまざまな効果を引き出すことができるのです。

こちらについては、「3. いろいろな資産をポートフォリオとして組み合わせる効果とは?」で詳しくお話したいと思います。

 

2. 投資のポートフォリオではどんなものを組み合わせるのか?

先ほどはシンプルに、「複数の資産を組み合わせる」と説明しましたが、実際には組み合わせる要素がいくつか存在します。

その代表的なものをいくつか見てみましょう。

 

2-1. 資産の種類(アセットクラス)のポートフォリオ

まずは、資産の種類(アセットクラス)のポートフォリオです。

これが最も多くの方がイメージするものかもしれません。

例えば、代表的なものは下記のようなものでしょう。

  • 株式
  • 債券
  • 不動産
  • コモディティ(貴金属や資源、その他の現物資産)
  • オルタナティブ投資(ヘッジファンド/VCファンドなど)

これら、資産の種類を組み合わせることで、その方のゴールにあった形をつくることを目指すのです。

 

2-2. エリア・市場のポートフォリオ

同じ資産の種類(アセットクラス)の中でも、どのエリア・市場に投資するかで、ポートフォリオの内容は大きく変わってきます。

例えば、あなたが株式のインデックスファンド(投資信託)に投資する場合だけを考えても…

  • 日本市場
  • 米国市場
  • ヨーロッパ市場
  • アジア市場
  • その他新興国市場

などなど、多数の選択肢が存在します。

当然ながら、どこのエリアを選ぶかで、リターンそのものの大きさや安定性が大きく変わってくるのはみなさんもお分かりでしょう。

また、不動産や不動産に紐づく投資信託であるREITでも、どこのエリアに投資するかが商品によって異なっています。

複数のエリアをあなたの目的に合わせて組み合わせていくことも、ポートフォリオづくりではとても大切なことです。

 

2-3. 有形・無形のポートフォリオ

多くの人が見落としているのが、「資産が有形か?それとも、無形か?」という観点です。

形ある資産か否かは、経済的あるいは政治的に大きな変化が起きた場合、資産の価値を守れるかどうかに大きく影響します。

一般的に、不動産やアンティークコインのような有形の資産を持つ方が有事には強く、株式や債券など権利だけの無形の資産を持つほうが弱いということになります。

 

2-4. 為替のポートフォリオ

日本だけにいると、あまり感じずに生きていくことができますが、実際には例えば日本円1万円で買えるものの価値は日々変動しています。

それは、日本円とその他の通貨の交換比率である為替がつねに変化しているからです。

そのため、為替についても、目的に合わせて組み合わせていく必要があります。

あなたが日本国内で生活しているとしたら、日々の生活で使う日本円に加え、国際準備通貨である、米ドル・スイスフラン・シンガポールドルなどが主な組み合わせの候補になります。

また、日本以外、もしくは、複数の国で生活している場合には、その国の通貨も候補に加わるでしょう。

 

2-5. 満期までの期間のポートフォリオ

たとえば、同じアメリカが発行する米国債(債券)でも、満期までの期間は、数年から30年ほどまで大きく異なります。

そして、基本的に満期までの期間が長いほうが、お金が返ってこないリスクが高いものとされます。

そのため、同じタイプの資産であっても、あなたの目的に合わせて、満期までの期間を組み合わせる必要があるのです。

なお、満期がある金融商品としては、国債や社債などの債券やあなたが誰かに貸しているお金である債権が代表的なものでしょう。

 

2-6. 使う目的別のポートフォリオ

あなたのポートフォリオにあるどの資産も、いずれは使うために保有します。

例えば、多くの方が気にしている老後のための資産もいつかリタイア後の生活に使われるためにあります。

そのため、使う目的別に資産を組み合わせておく、というのもとても大切な視点です。

  • 老後の生活のための資金
  • 老後のレジャー・趣味のための資金
  • マイホーム購入や移住のための資金
  • お子さんの教育のための資金
  • パートナーやお子さんに遺すための資金

などなど、財布を分けるイメージで、それぞれの目的に対応した資産を持っておくと良いでしょう。

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3. いろいろな資産をポートフォリオとして組み合わせる効果とは?

それでは、わざわざ資産を組み合わせて、ポートフォリオという形で持つ効果とは一体何なのでしょうか?

どうして、ひとつだけの資産に絞らず、複数の資産を持つという手間のかかることをする必要がそもそもあるのでしょう。

 

3-1. 組み合わせて価値を保全するため

まず、最も大切なのが「組み合わせて価値を保全する」ことです。

日本人はとかく投資と言うと、「増やす」ことばかりをイメージしますが、グローバルの資産づくりでは「価値を減らさない」ことが重要視されています。

当然の話ですが、いくら資産を増やすチャンスを狙ったところで、それ以上に資産が減る可能性にさらされてしまえば、元も子もないからです。

また、減った資産を元のレベルに戻すには、減ったのにかかった時間以上に、大変長い時間が必要なことが多いものです。

そのため、資産の種類・エリア・為替・有形/無形などさまざまな性質の資産を複数組み合わせることで、大きな経済や社会の変化が起きてもポートフォリオ全体を守ることを目指すのです。

 

3-2. 組み合わせて全体のリスクを調整するため

ポートフォリオには、資産の組み合わせる数を増やすほど、つまり、分散するほど全体のリスクが下がる、という特徴があります。

ここでの「リスク」とは危険性の意味ではなく、金融や経済の世界で言うところの「リターンのばらつき」という意味です。

リスク(=リターンのばらつき)が小さくなるほど、利益と損失を相殺してしまうため、大きな損失の可能性が減る代わりに、大きな利益の可能性も同じく減っていきます。

そのため、もしあなたがこれから資産を増やしたいのだとしたら、ポートフォリオ全体のリスクを大きくする必要があります。

その場合は、分散しすぎず、ある程度集中投資するようにします。

一方、あまり増やす必要がない方は、ポートフォリオ全体のリスクが小さい方が望ましいです。

その場合は、性質が異なる資産をたくさん組み合わせることで、しっかりと減りにくいポートフォリオをつくることができるのです。

このように、あなたの目的やライフステージに合わせて、リスクの大きさを上手に調整できる効果が、ポートフォリオにはあるのです。

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3-3. 資産全体のリスクを下げつつリターンを維持するため

ポートフォリオには、一見魔法のような効果もあります。

それは、「資産全体のリスクを下げつつリターンを維持する」というものです。

期待されるリターンが同じにも関わらず、リターンのばらつきだけが下がる、わかりやすく言うと、ローリスク・ハイリターンの投資ができるようになる、ということです。

これを実現するためには、「値動きが逆になりそう」な資産を組み合わせます。

例えば、株式と債券など伝統的には、価格が逆に動いてきたものを組みわせて投資することで、リスクだけを下げることができるのです。

(覚える必要はありませんが、ハリー・マーコビッツさんが発表した現代ポートフォリオ理論で初めてこの方法が明らかにされました。)

ただし、この魔法のような方法はかならずできるとは限らない点に注意が必要です。

それは、「将来、値動きが逆になってくれる保証がない」からです。

最近の金融危機などでは、株式と債券の価格が同じ方向に動いてしまう、つまり、株式が下がると債券も下がる、となることも多いため、そうなるとリターンを維持するのは難しいのです。

しかしながら、「この値動きが逆になりそうなものを組み合わせる」という発想自体はとても大切なものですので、知っておくべきだと思います。

 

3-4. 組み合わせて目的別に使いやすくするため

資産をポートフォリオとして組み合わせることで、とても目的別に使いやすくなっていきます。

例えば、下記のようなものが代表例でしょう。

  • ご自身の老後のために、20~30年の長期積立運用
  • お子さんの教育資金のために、15年の中期積立運用
  • 一族の相続資産とするために、不動産や現物資産の長期保有

具体的な使用目的や必要な金額が決まっているために、詳細な運用の仕方も自動的に決まっていくのです。

こうしておけば、持っている資産についてどう対応しようか、いろいろと迷う必要もなくなります。

資産の持ち方としても、そして、感情としても非常にラクになることでしょう。

 

4. 投資のポートフォリオの意味と効果についてのまとめ

ここまで、投資のポートフォリオの意味と効果について、お話してきました。

巷には、年齢別などで理想のポートフォリオがひとつに決まるような言い方をしている情報も多くありますが、実際はあなたの資産づくりの目的で内容は大きく変わるものです。

ぜひ、あなたがポートフォリオを持つ意味を明確にしながら、ご自身と大切な人の幸せにつながる資産づくりをしてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

Midas Minds LLC 代表 ジャストフィット投資法™ 専門家 八乙女暁(やおとめさとる) 投資家/経営コンサルタント/米国公認会計士 30歳で資産10億円以上を得て、セミリタイヤを達成。 その経験とノウハウを活かし、あなただけの自由な時間を手に入れる “ジャストフィット”投資法をみなさまにお教えしています。 時間/お金/場所の「制限ゼロ」の人生を送る仲間を増やしたい、 その夢に向かって、日々活動しています。 2019年7月に初の著書の出版を予定。