本記事のもくじ
2019/06/30 関連記事を追加しました
2021/01/28 見出し・本文をリライトしました
2021/02/22 見出し・本文をリライトしました
1. 【30代で投資でセミリタイア!】自由な人生を達成するためのポイントと注意点
本ブログの読者のみなさんには、
「どうせ自由な時間を持つならば、若いうちのほうが良い」
「できる限り早く自由が欲しい!」
と考え、通常40代後半から50代などがイメージされやすいアーリーリタイヤではなく、30代での早期のセミリタイヤを目指されている方も多いかと思います。
このような目標をお持ちの方向けに、私自身が30歳のときに実際にセミリタイヤし、多くの方の脱サラをお手伝いしてきた経験を元にして、
30代でセミリタイヤするための方法論と成功するためのポイント、そして、絶対に気をつけなくてはならない注意点
についてくわしくお話したいと思います。
2. 30代の「セミリタイア」の意味とは?
2-1. 「セミリタイア」の定義
セミリタイヤとは、もとになっている英語で”semi-retirement”です。
完全に仕事から離れてしまう”full-retirement”と比べると、「半退職」ということで、時々仕事に携わりつつも、その他の時間を自由に使える状態を指します。
仕事への関わり方は、パートタイムの専門職もあれば、顧問やアドバイザー、あるいは、趣味や社会貢献としてのビジネスなど、当然ながら形はさまざまです。
2-2. 30代の「セミリタイア」のアーリーリタイアや早期退職との違いは?
一方、定年退職よりも早いタイミングで完全に仕事をやめてしまう場合を「アーリーリタイヤ」や「早期退職」と呼びます。
厳密な定義はありませんが、40代後半や50代で職場を早めに去ってしまう形がイメージされているようです。
原則、仕事をせずに、既に持っている資産や投資や権利収入などの不労所得、あるいは、その後の各種年金などを使いながら、生活していきます。
2-3. 30代の「セミリタイア」とFIREムーブメントの関係は?
FIREとは、”Financial Independent, Retire Early”の略で、アメリカで始まり世界中に広まった、資産形成と働き方そして生き方に関する考え方です。
具体的には、現役中に資産づくりを最大限行うことで、できる限り早いうちにフルタイムの仕事をやめることを目指すものです。
時間の価値・若さの価値を大切にし、資産形成のパワーを最大限活かして、若いうちに自由な時間を楽しめる状態をつくっていきます。
結果的に目指している大きな方向性は、30代でセミリタイアしたい!と思っている方と、基本的に同じだと考えて良いでしょう。
2-4. 本記事における「30代のセミリタイア」の定義
ここまで見てきた通り、少なくとも日本語ではセミリタイアやアーリーリタイア、FIREなどの言葉はあまり厳密に区別して使われていません。
そこで本記事では、生計を立てる方法や収入や資産の状況とはいっさい関係なく、
「30代でフルタイムの仕事から離れ、自由な時間を持つこと」
を「30代のセミリタイア」として定義したいと思います。
3. 30代が投資でセミリタイアするための方法論
それでは、「30代のセミリタイア」の定義を前提に、それを実現するための方法論について考えてみましょう。
3-1. 30代は会社に辞表さえ出せばセミリタイアできる
さて、先程お話した通り、本記事では「30代のセミリタイア」を「30代でフルタイムの仕事から離れ、自由な時間を持つこと」と定義しました。
そうだとすると、一体どうすればセミリタイアを達成できるのでしょうか?
はい、30代のうちにフルタイムで働いている会社に辞表さえ出せば良い(!)のです。
大切なので、もう一度言います。
会社に辞表を出しさえすれば、すぐにフルタイムの仕事から解放され、自由な時間を手に入れることができます。
もしくは、辞表を出さないまでも、会社の仕事を業務委託やパートタイムにしてしまえば、定義上達成ができることになります。
この当たり前の事実こそ、実はセミリタイアを目指す30代がまず理解しておくべきことです。
多くの方が日々の収入源や将来必要な資産などに目を奪われがちですが、辞表さえ出せばお金では絶対に取り戻せない30代の自由な時間が手に入るのです。
本記事でも取り扱っていますが、収入源づくりや資産づくりなどの細かいことはその後で考えればよいのです。
3-2. 30代のセミリタイアは「完璧な準備」などどうせできない
なぜ、辞表をすぐ出せばできると理解することが30代のセミリタイヤで最も大切なのでしょうか?
それは、誰がどこからどう見ても辞めて大丈夫と言えるような、「完璧な準備」は永遠に出来ないからです。
そのため、具体的な期限を決めて退路を断ってしまうことが必要になります。
私自身も、自分そして大切な家族のために、辞表を先に出すタイミングを決めて行動した結果、いまの自由な生活があります。
後半のセクションでは、セミリタイア後の収入や資産を上手にデザインし、作り上げる方法ももちろんお話します。
しかし、それらはある意味「オマケ」に過ぎません。
それは、あなたが実際にセミリタイヤする日が来なければ、そんな方法や手段はまったく無意味だからです。
サラリーマン生活に日々浸っているあなたは、日常に多少不満があったとしても、辞める決断を先にしなければいつまでも先延ばししてしまうでしょう。
そして実際に、セミリタイアしたい!と言いながら、名ばかりの準備ばかりしている人を私はたくさん目にしてきました。
残念ながら、こういった方は、いつしか30代でセミリタイアしようと思っていたことすら忘れてしまうでしょう…
「辞表をとにかくすぐ出してしまう」ことの大切な意味はここにあるのです。
3-3.「30代のセミリタイア」に必要なコストを正確に予測するのはムリ
多くの人が気にしている、セミリタイア後の生活にかかるコストについてはどう考えたら良いのでしょうか?
残念ながら、これは誰にも正確に予測することができません。
それは、30代はリタイア後に生きる年数がまったくわからないから、です。
多くの方が、現在のお年寄りや平均余命、あるいは、人生100年時代をイメージして、自分の人生の長さを考えています。
人生の終わりとして、70歳後半や80代、あるいは、もう少し長くても100歳前後を想定している方がほとんどでしょう。
しかし、これは正しい想定でしょうか?
実は、人生の長さの一つの指標である「平均余命」は、世界的に安定して伸びているだけでなく、長寿国の日本でさえ伸びはまったく止まっていません。
つまり、当然に年を重ねる間にも、あなたが参考にしている平均余命自体がさらに伸びていく可能性が高いわけです。
いま30代の方であれば、平均120歳の世界(注:最高齢ではなく平均です)は軽く見据えておくべきでしょう。
また、人間の寿命を数百年レベルにする可能性のある、再生医療や遺伝子治療、あるいは、老化を”治療する”研究まで日々進歩しています。
こういった技術は、まったくSFの世界ではなく、実用化のタイミングがかなり近づいてきています。
つまり、いままでの人間の余命の常識が全くあてはまらない世界が普通に来る可能性があるのです。
そのように考えると、いま30代でセミリタイヤしようと考える人は正確に必要なコストについて予測するのは無理があると考えた方が良いでしょう。
3-4. 30代は望むリタイア生活を自由にデザインすることができる
しかし、生きる年数がわからないからと言って、セミリタイアをあきらめる必要はもちろんありません。
人にもよりますが、まだ30代であれば、生活のさまざまな要素を変化させやすい年齢でしょう。
このおかげで、年間にかかる生活コストを柔軟に調整することができるのです。
また、シェアリングエコノミーなどにも明るい世代なので、満足度の高い生活を低コストで実現することができるでしょう。
しかも、単に節約という意味合いだけでなく、自分がほんとうに望む生活を真剣に考えた結果、「満足度が高いのにコストが安い」という状況をつくることもできます。
私たちは意外なほどに、自分が本当に望んでいる生活を知りません。
それは、勝手に職場や家族の制約を前提にして考えてしまっているからです。
例えば、職場の関係で首都圏に住んでいる方も、本当は田舎の自然が好きであれば地方を選択することもできます。
また、日本以上に生活費が安く快適な国は、東南アジアであればマレーシアやインドネシア、ヨーロッパであればスペインやポルトガルなどいくらでもあります。
具体的には、セミリタイヤ後に、どこでどのような生活をしたいのかをベースに考えていきます。
特に住む場所は、住居費だけでなく、生活全般の満足度に大きく影響を与えますので、注意して考えるべきでしょう。
3-5. 投資でセミリタイアするのに30代が早すぎることはない
30代で投資でセミリタイアというと、資産づくりのための元手がない…と感じてしまう方も多いかもしれません。
しかし、それは「自分のお金」ばかりを見ているからです。
上手に「他人のお金」の力を借りることで、あなたの資産づくりは圧倒的にスピードアップするでしょう。
30代であれば、フルタイムの職場でそれなりのポジションや収入を得ている方も多いかと思います。
その信用力を活かすことで、圧倒的に30代のセミリタイアを近づけることができるでしょう。
ちなみに、かつて私がいた投資のプロの世界でも資産を増やすことは、投資そのものだけでなく、お金の調達とセットで考えるのが常識です。
3-6. 30代のセミリタイアには、投資とビジネスの組み合わせの安定感が高い
30代は先が長く、コストが見積もりづらい…と聞いて、落胆した方もいるかもしれません。
しかし、落ち込む必要はありません。
30代でセミリタイアを目指す方は、下記のような図式をつくればよいだけなのです。
この状態さえ作ることができれば、あなたの人生が何年になろうと特に問題はありません。
投資とビジネスからの収入をデザインするとともに、生活スタイルもあなたの希望と収入状況に合わせて調整していけばよいのです。
また、「投資」「ビジネス」どちらか一つの方法でもセミリタイアのためのリソースを得ることができますが、できれば両方で柱を持っておくことをおすすめします。
当然ながら、不測の事態や急激な環境変化に対応しやすくなるためです。
さらに、投資だけだと時間が余りすぎる(!)ためです。
特に30代で素早くセミリタイアする場合には、時間の活かし方を事前にしっかりと考えておいたほうが良いでしょう。
最初のうちは、自由を得た高揚感もあるので大丈夫ですが、やがて、時間を持て余すようになってしまい、かえって生活がつまらなくなる方さえいます。
これでは、せっかくの自由な生活が勿体ないですね。
そのため、忙しくする必要はありませんが、自分が社会的意義や愉しさを感じるスモールビジネスを持つことを強くおすすめしています。
私自身、セミリタイア直後の半年くらいは投資のみの収入でしたが、いまでは、ビジネスからの収入も得ています。
そして、今のビジネスにとても意義を感じているので、投資だけの時よりも、生活が圧倒的に充実しているのです。
ちなみに、ビジネスをつくることを難しく思う方も多いのですが、ビジネスの方法は無限にあるということが「真実」です。
まず、ビジネスとは一体何でしょうか?
他人が困っていること・悩んでいることを解決することです。
どのビジネスもそういったニーズに基づいてつくられています。
次に、人間の困っていることや悩んでいることに限りはあるでしょうか?
実際に、まったく限りはなく、無限に存在しています。
衣・食・住、生活のあらゆる所を想像すれば誰でもわかることでしょう。
ということは、ビジネスの種などいくらでもあるのです。
あなたは、その無限の選択肢から1つを選ぶことで自分のビジネスを簡単につくる事ができます。
4. 30代で素早くセミリタイアしてしまうとてつもない4つのメリット
私自身が30歳でセミリタイアした経験を元に、30代でセミリタイアし、時間の自由を持つことのとてつもないメリットについてお話します。
4-1. 人生を楽しむ体力・気力が充実しているうちに時間の余裕が持てる
ほとんどの方は、高齢になって定年を迎えてから時間の自由が手に入っても、その自由をまったく活かすことができません。
多くの人がこの事実をあまり重要視していませんが、行きたかったはずの旅行にいく体力がなくなり、欲しかったはずのモノを買う意欲がなくなってしまうのです。
これではあまりに味気ない人生だと思いませんか?
その点、30代であれば、旅行にレジャー、恋人・家族との時間まで思いっきり人生を楽しむことができる体力・気力があるはずです。
そして、これはいくらお金を積んでも、年老いてから買い戻すことはできないかけがえのないものです。
私自身も一時期、家族と「旅行と旅行の準備しかしない」生活を楽しんだこともあります。
あなたも、その大切な財産を活かして、30代のうちにしっかりと楽しんだほうが良いでしょう。
4-2. あなたの大切な人のために充分時間を使うことができる
誰しも人生の時間は限られています。
そして、平和ボケしている日本人にはイメージしづらいことですが、実際にその時間がいつまでつづくかは何の保証もありません。
あなた自身もそうですし、あなたの大切な人も同じです。
恋人やパートナー、お子さん、ご両親、おじいちゃんおばあちゃん、大切なご友人を思い浮かべてみましょう。
あなたが貴重な時間をいっしょに過ごしたい、大切な人は誰でしょうか?
あなたが30代で時間の自由を得れば、ほんとうに毎日の時間をともに過ごしたい人と一緒にいられる可能性はとても高くなります。
素晴らしい人とすごす時間が、あなたの毎日をきっと充実させてくれるでしょう。
4-3. 長い時間を活かしてリスクヘッジの手段がいくらでも取れる
30代であれば、高齢になるまでの長い時間を活かしていくらでもリスクヘッジをすることができます。
例えば、海外のパッケージ型の信託商品などを活用すれば、月額数万円からの資金で65歳や70歳のときに1億円以上の資産をつくることも難しくありません。
海外信託の財産は、あなた名義のモノですが、法的に分離することができますので、仕組み上あなたが借金や賠償責任などの理由で破産したとしても守られるものです。
これなら、かなり高い確率であなたの老後の生活を守れると思いませんか?
また、30代であれば、セミリタイア後に軌道修正する余地もいくらでもあります。
資産づくりのやり方も途中で変えることができますし、ご自身のビジネスもいくつかの分野で取り組むことも可能です。
例えば、個人のスキルが活かせるwebデザインや動画編集、コンサルなどを空き時間で請け負いながら、会員・コンテンツビジネスを会社を立てて準備する、といったことも可能でしょう。
最悪、サラリーマンに戻りたいと思えるほどの会社が見つかったら、また働いても良いでしょう。
4-4. 何より後悔のない人生が送れる可能性が高まる
ご存知の方も多いかもしれませんが、
「人は人生の最期に、やったことは後悔しないが、やらなかったことは後悔する」
とよく言われます。
セミリタイアも間違いなく同じことでしょう。
仕事や遊びにせよ、家族や恋人・友人などの人間関係にせよ、あなたの描く理想に近づく一歩を踏み出して、あなたが後悔することはないでしょう。
むしろ、何も行動を起こさなかったら、「子どもともっと過ごせばよかった」「もっと世界中を旅すればよかった」などと悔やむはずです。
私自身も今後どんな失敗や苦労がもし起きようとも、セミリタイアを100%後悔することはないと断言できます。
なぜなら、妻や娘のために貴重な時間をしっかり使い、自分がやるべきだと思うビジネスに全力を注ぎ、世界中で旅行やレジャーを目一杯楽しんでいるのですから。
5. 30代が投資でセミリタイアするための3つの注意点
30代のセミリタイアは何物にも代えがたい価値があるものですが、30代特有の注意点もありますのでチェックしておきましょう。
5-1. 30代が貯金や貯蓄でセミリタイアするのはNG
先ほどお話しした通り、セミリタイア後に必要なコストを正確に見込むのは、残念ながら現実的に難しいことが分かりました。
それでは、一体どのように生活の糧を得る方法をデザインしたら良いのでしょうか?
日本人が一番にイメージする方法は、一定額以上貯めた資金や貯蓄を徐々に切り崩す方法です。
しかし、この方法は、何年生きるか全くわからない30代にとっては論外だとわかっていただけるかと思います。
あなたが想定した年数を超えた瞬間に、お金のリソースが足りなくなってしまいますね…
そのため、積立投資や不動産投資、株式投資などの投資収入と、フリーランスやスモールビジネスなどの事業収入をバランス良く得られる形をデザインしましょう。
5-2. 時間の余裕のある日々をどうデザインするか慎重に考えよう
忙しいサラリーマンから抜け出して、セミリタイアしたい!そう思う方にとって一番の盲点が、
実を言うと、私自身もリタイアするまで気づいていませんでした。
端的に言うと、「有り余る時間をどう活かすか」ということです。
セミリタイア後の理想の一日を、事前に朝から晩までリアルに描いてみましょう。
そうすることで、セミリタイア後に時間を持て余す可能性は低くなります。
また、家族がいる方であれば、いっしょにワクワクする理想の生活をイメージしておくととても良いでしょう。
5-3. 40代や50代でセミリタイアしようと思っても、あなたは一生リタイアできない
人間は40代・50代・60代以上と年齢を重ねるうちに、基本的に変化を嫌い、どんどん保守的になっていきます。
これは、私たちの遺伝子に刻まれているものなので、ほとんどの人は知らず知らずのうちにこの傾向にある程度従うことになります。
既に持っている社会的地位、既に持っている財産、既に持っている住む場所、既に持っている人間関係など、様々なものを守り、しがみつこうとします。
そのため、30代のあなたが準備ができない・パートナーの承諾が得られないなどといろいろな理由で手をこまねいていると、40代や50代になってもセミリタイアできない可能性がとても高くなっていきます。
30代のセミリタイアは、しようと思い立ったときがタイミングです。
それ以外のタイミングは存在しないのだと覚えておきましょう。
6. まとめ:30代のセミリタイアのメリットと注意点
ここまで、私自身が30歳でセミリタイアした経験を交えて、30代のセミリタイアのメリットと注意点についてお話してきました。
セミリタイアしようかどうか迷っているという方は、迷う時間すらムダなので、さっさと辞表を出してしまいましょう。
あなたは、一度きりの人生で、自分の理想とする生活をあきらめ、後悔することだけは避けるべきだとわかっていると思います。
そして、理想に向かって勇気を持って突き進む人は、心配しなくても必ず助けが得られるものです。
本記事が、理想のライフスタイルを追求するあなたの後押しになれば、心から嬉しく思います。
投資の収入+ビジネスの収入>生活コスト