本記事のもくじ
1. 【真実】独身女性がセミリタイアするのは実は簡単なワケ
独身女性に限りませんが、「会社のために生きているように感じる」「平日の仕事で疲れ切ってしまい、土日に楽しいことをする気力がない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
定年までそんな悩みが続くと考えたら、憂鬱になって当然です。
この記事で詳しく解説していきますが、実は独身女性とセミリタイアはとても相性が良いものです。
若いうちに自分のために使える時間を増やしたいと少しでも思うなら、定年前に会社を退職するセミリタイアを考えていくのがよいでしょう。
私自身も30歳のときに、投資でセミリタイアしています。
私は妻子がいる男性の立場ではありますが、だからこそ既婚者とは違う独身女性のセミリタイアのメリットもよく分かっています。
この記事では、独身女性を含む多くの方のセミリタイアを実際にお手伝いしてきた経験を交えて、セミリタイアする方法やメリット、注意点を解説していきます。
会社に縛られずに自由な時間を手に入れるため、セミリタイアにはどんなメリットがあってどんな準備が必要なのか、一緒に学んでいきましょう。
2. 独身女性のセミリタイアとは?
まず、「セミリタイア」の意味を確認していきましょう。よく似た言葉に「アーリーリタイア」があるのですが、セミリタイアとの違いをご存じでしょうか?
アーリーリタイアは「早期退職」のことで、定年を迎える前に退職してしまうことです。
余生を過ごせるだけの貯金を貯めたり、投資などの不労所得を十分に準備しておく必要があるため、ややハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。
一方、セミリタイアとは、フルタイムで働くのを辞めて、より自由度の高い生き方にシフトすることです。
直訳すると「半退職」となり、「会社に縛られず、負担の少ない仕事をしていく生き方」と言い換えられるでしょう。
投資などの不労所得と貯金に加え、不定期な仕事やアルバイトなどで収入を補い、生計を立てていきます。
アメリカではセミリタイアやアーリーリタイアを積極的に選択する人が増えてきており、「FIRE」という言葉も登場しています。
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」を略した言葉で、 「経済的な独立と早期退職」を意味しています。
アメリカは日本よりも投資が一般に普及しているので、セミリタイアやアーリーリタイアするべく、資産運用にいそしむ人が大勢いるのです。
意外と知られていませんが、実は独身女性はセミリタイアしやすい属性だと思います。
どうして独身女性はセミリタイアに向いているのか、その理由を見ていきましょう。
3. 独身女性であることはセミリタイアに有利である3つの理由
独身女性がセミリタイアについて考えると、「仕事を辞めたらすぐにお金が無くなって困るのでは?支えてくれる家族もいないのに…」と心配になってしまうかもしれません。
しかし、大前提として、そもそも独身であることは大きなリスクではありません。
特に日本は各種生活保障などのセーフティーネットがしっかりしているので、仕事を辞めたからといって食べるのに困るようなことはありません。
パートナーの収入に頼ることができないからといって、独身女性が仕事を辞めた途端に困窮することは絶対にありませんので、安心してください。
その上で、独身女性はセミリタイアに有利だと考えています。どうして独身女性はセミリタイアに向いているのか、3つの理由を解説していきましょう。
①セミリタイア後の生活拠点を制約条件無く選ぶことができる
独身女性は自分が好きなように生活をデザインできるので、セミリタイアしやすいです。
仮にセミリタイア後に収入が少なくなった場合でも、自分の判断で住む場所を変えて家賃を節約すれば良いからです。
一方、家族がいると自分だけで決められないことが増えてきます。
家族が通勤・通学しやすい場所に住みたいと考えるなら、交通の便が良く家賃が高い場所に住み続けることになるでしょう。
しかし安定した会社を退職すると、家賃を払えるお金が無くなって家族に迷惑がかかるリスクが出てくるので、セミリタイアに踏み切りにくくなります。
その点、独身女性なら生活拠点を自由に選べますし、セミリタイアしやすいものです。
セミリタイア後の収入の範囲で、自分1人が豊かに暮らせば良いのですから、気ままな生活ができます。
②セミリタイア後の生活スタイルを自由にデザインすることができる
独身女性は自分の時間を好きなように使うことができるので、セミリタイアととても相性が良いです。
セミリタイアすると、それまで仕事に充てていた時間を自分のために使えるようになります。
しかし、家族がいると家族の生活に合わせたり、時間がある方が家事や育児を頑張る流れになりがちなので、あまり自由に時間を使えない人も多いです。
せっかくセミリタイアしたのに、結局時間に縛られている…と感じる方もいます。
独身女性の場合、家族に合わせる必要が無いので、理想の生活スタイルをデザインすることができます。
家事は最低限にして趣味の時間を多く取って思いっきり楽しむなど、あなたが望むように「理想の時間割」を作ることができるでしょう。
③セミリタイア後の生活コストを柔軟に調整することができる
独身女性なら、セミリタイア後の生活コストを柔軟に変えることができるメリットもあります。
セミリタイアして収入が少なくなったら、贅沢するのを少し控えるなど、各種コストの調整をすれば良いからです。
一方、家族がいると生活コストを抑えるのも簡単ではありません。
大切な家族が「海外旅行に行きたい!」と言ったとき、お金が足りないからと断念させるのでしょうか。
また、子どもの教育費のように、単純には節約しにくいコストもかかります。
仕事が嫌なのに辞めない人に意見を聞いてみると、「家族を困らせたくないから、嫌な仕事でも続けるしかない…」と返ってくることも多いものです。
家族がいると、セミリタイアしにくくなってしまうのです。
その点、独身女性なら自分の生活コストは自分で決めることができます。
家族のために我慢して嫌な仕事を続ける必要はありませんし、独身女性はとてもセミリタイアしやすい属性なのです。
4. 独身女性はどうすればセミリタイアできるのか?
独身・既婚または性別といった属性に関係なく、セミリタイアするための方法論は同じです。
退職する前に、セミリタイア後のビジョンを考えたり、メインの収入になる投資やビジネスの準備をしておくことが大切です。
まず、セミリタイア後に多くの方が心配するのはお金かもしれません。
日本は各種社会保障制度という形でさまざまなセーフティーネットがあるため、会社を辞めても即座にお金に困ることはありませんが、できれば社会保障にはあまり頼らずに自立して生活を送りたい方も多いかもしれません。
そのためには、セミリタイア後のメインの収入源になる不労所得を作っておきましょう。
誰でもできる方法として、「投資」はひとつの選択肢になるでしょう。
投資はお金持ちだけのものだと思っている人も多いかもしれませんが、どんな状況の方でもさまざまな投資商品にアクセスできるようになっています。
また、元手が数万円以下でも、さらに、自分のお金だけでなく他人のお金を使って投資することすらも投資の世界では可能です。
セミリタイアするために、どうして投資がとても役に立つのか、についてはこちらの記事で解説しています。
セミリタイア後に必要なコストを見積もる方法も解説していますので、セミリタイア後のビジョンを描くためのヒントにしてください。
投資でセミリタイアするためには、具体的にどれくらいの規模の投資をする必要があるのかも考えなければいけません。
生活コストをまかなえる不労所得を得るためには、一体どれだけの金額が必要なのでしょうか?
一般には、セミリタイアするには5000万円や1億円の投資が必要だ、と言われることもあるようです。
しかし、独身女性のように自分のライフスタイルを自由に設計できる人の場合、投資する金額ももっと自由に、そして、柔軟にデザインしていきましょう。
投資でセミリタイアを実現するにはいくらの投資をすれば良いのか、こちらの記事で考え方を解説しているので、ご参考ください。
なお、投資をせずに貯金だけでセミリタイアしようとするのは、おすすめできません。
貯金は増えていかないため、取り崩す度に減っていくストレスを感じることにもなりかねないからです。
また、物価上昇(インフレ)で実際に買えるモノの価値が毎年下がっていくことになります。
どうして貯金でセミリタイアしてはいけないのかは、こちらの記事で解説しました。
また、会社を辞めたは良いものの、セミリタイア後の時間を上手に使えていない、というセミリタイアの失敗が起こることもあります。
セミリタイア後のビジョンが無い状態で会社を辞めてしまい、自由を上手く活かすことができないために起こるものです。
セミリタイヤ後の自由とは、無限の選択肢の中から自分にとって最適な行動を選ぶことです。
どうしたらセミリタイア後の自由な時間を上手に使えるようになるのか、こちらの記事で詳しく解説しているので、退職する前に読んでおきましょう。
5. 独身女性がセミリタイアする際の3つの注意点
独身女性はセミリタイアに向いている属性ではあるのですが、覚えておきたい注意点もあります。
注意点を理解し、正しく準備してからセミリタイアしないと、「こんなはずじゃなかった!」と後悔することもあるかもしれません。
これから3つの注意点を解説していくので、きちんと正しい準備をしてから退職届を出しましょう。
各種社会保険料などが会社負担から自己負担に変わる
セミリタイアすると、会社が負担してくれていた各種保険料などが、自己負担に代わります。
前年の収入に基づいて保険料の金額が決まるため、退職後に収入が下がった場合でも、会社員の頃の高い給与を基にした、高額な保険料の支払いが必要なケースが非常に多いので注意が必要です。
きちんと金額を把握してから、退職に踏み切りましょう。
会社負担から自己負担に代わる社会保険は以下のとおりです。
- 健康保険
- 介護保険
- 年金
正確には、これらの保険料は会社と会社員とで折半しています。
しかし半分の負担で良かったものが、退職後には全額負担になるので、金額を把握してから退職しましょう。
健康保険や介護保険は、会社に勤めなくなった人は国民健康保険に加入するのが一般的ですが、会社の健康保険を任意継続することもできます。
任意継続期間は最大2年ですが、国民健康保険よりも保険料が安くなるケースも多いので、活用するのがおすすめです。
年金は、企業の厚生年金から国民年金に切り替えることになります。
国民年金は1ヶ月の負担が約1万6000円と少ないのですが、老後にもらえる年金も厚生年金より少ないデメリットがあります。
老後にお金で困らないようにするためにも、投資信託の積立やオフショアでの積立運用などを活用し、年金の準備をしていく必要があります。
借金するための信用力が通常落ちる
セミリタイアして会社員でなくなると、不動産ローンや自動車ローンの審査に落ちる可能性が高まります。
サラリーマンの審査は金融機関として通しやすい一方、自営業やフリーランス・無職の方を通しづらいのが現実です。
金融機関やその審査担当者の立場からすれば、毎月安定した収入があるサラリーマンなら、ローンの返済も滞りにくいと考えやすいものです。
サラリーマン以外の自営業などの場合、収入が不安定とみなされるため、ローンの審査も通常厳しくなります。
セミリタイアを考えている方で、収益物件やマイホーム、自動車などの購入を予定している方は、サラリーマンのうちにローンの借り入れを済ませておくのがおすすめです。
あり余る時間の良い使い方を考える必要が出てくる
会社勤めが長かった方がセミリタイアした後に陥りやすいのが、「時間ができたのは良いが、何もすることがなく毎日が過ぎていく」という失敗です。
会社中心の生活をしてきた人ほど、セミリタイア後に無気力状態になってしまうことも多いものです。
そうならないためにも、会社員のうちにセミリタイア後に何をしたいのかイメージしておきましょう。
完全に仕事を辞める「アーリーリタイア」や「完全退職」だけが選択肢ではありません。
やってみたかった仕事に挑戦したり、あなたが気になるテーマのNGOやボランティア・地域の活動を手伝ったりと、サラリーマンとは違う社会貢献の方法はいくらでもあります。
もちろん、趣味を思いっきり楽しむなど自分のためだけに時間を使うのも一つの選択肢でしょう
会社員のうちに、セミリタイア後に何をしたいのか考えておくと、時間を持て余すこと無く自由を満喫することができるでしょう。
6. まとめ:時間を最優先に生きるべき
本記事では、独身女性がセミリタイアする意味、そして、方法について考えてきました。
記事を通してお伝えしてきたように、独身女性という属性はセミリタイアととても相性が良いものです。
会社に縛られていると感じたまま生きていくくらいなら、人生の時間を自由に使えるセミリタイアを考えていくべきでしょう。
定年退職だと、60歳頃までは会社中心の生活を送ることになります。
それから自由な時間を楽しもうと思っても、30代・40代のような体力はもう残っていないかもしれません。
あるいは、人によってはそもそも自分が生きられる時間そのものが思ったよりも短かった…ということも当然ありえます。
まだまだ体力や感性が衰えていない若い間にセミリタイアをすることで、自分の時間を最優先して生きていくことができます。
あなたも「毎月の給料」という呪縛から逃れ、あなただけの大切な人生を楽しく過ごしていきましょう。