本記事のもくじ
0. 【失敗激減】不動産投資の勉強方法7選のポイントと注意点
あらゆる投資では一定の勉強が必要ですが、不動産投資においては、特に正しい知識とノウハウが重要です。
なぜなら、投資の入り口で結果が大きく変わり、しかも、株式などのように簡単に売却できないため後戻りしづらいためです。
さらに、投資としての側面だけでなく、経営的な側面があるので、いつも新たに生まれる手法や改善策を学び続けることが必要だからです。
本記事では、筆者が投資だけでセミリタイアした知識と経験をもとに、不動産投資の7つの勉強方法のポイントと注意点をそれぞれ詳しく解説していきます。
なお、不動産を勉強する前に必ず知っておきたい5つのポイントをまだ読んでいない方は、ぜひ先に読んでから、本記事を読み進めてみてください。
1. 不動産投資についての書籍で勉強する
- それぞれの不動産投資家の知識や実経験に手軽に触れることができる
- 不動産投資の手法はとても幅広いので、できる限り多くの冊数を読むことを推奨
書籍は、安く購入でき、セミナーのようにどこかに行く必要もありませんので、不動産投資に限らず、とても効率的に情報収集できる勉強法です。
その点で、まず最初に手を付けるべきもののひとつでしょう。
私自身も、不動産投資をはじめる前は、amazonで不動産投資とつくものを手当たりしだいに、100冊単位で読破していました。
いきなりそんなに読めない…という方も、最低でも10冊単位くらいは読んでしまったほうが良いと思います。
実際は、知識が積み重なると、類似の手法や情報が多くなりますので、読めば読むほど、読むスピードがどんどん早くなっていきます。
- 各書籍の内容は、あくまで著者ひとりの知識や経験でしかない点に注意する
- 特定の商品・投資方法をマーケティングする目的の書籍も一定数存在する
- 編集が行き届いていない、読みづらい書籍が多い傾向にある
こちらの記事でも書いていますが、不動産投資にはひとつの「究極の正解」のようなものは残念ながらありません。
さまざまな方法がある中で、自分の目標や状況に合う投資法をしっかりと探していくプロセスが大切です。
そのため、各書籍に書かれていることは「たくさんの正解の内のひとつ」ということを理解しながら、ひとつの手法に不必要に偏らないことが重要でしょう。
また、私自身も不動産投資の本を読んでいる際に、読むに堪えないレベルで、きわめて読みづらいものにあたった経験が何度もあります。
これは、一説には自費出版が多いためとも言われますが、そのような書籍が多い点にも注意が必要でしょう。
2. 不動産投資セミナーに参加して勉強する
- 最新の不動産の投資情報に触れることができる
- 他の不動産投資家や不動産取引会社とのネットワークをつくることができる
さまざまな会社が主催する不動産投資セミナーは、最新の情報を得るには、最も良い方法でしょう。
投資自体の方法もさることながら、不動産とは切っても切り離せない、金融機関の融資の状況なども直近の状況を知ることができるかもしれません。
さらに、参加者や主催者として来場している不動産投資家や不動産取引会社と直接コネクションをつくり、セミナー後もお互いに情報共有する関係も構築できるでしょう。
- 特定の投資商品・投資方法をマーケティングする目的のセミナーが非常に多い
- 良い意味で”話半分”に聞く方が無難
こういった不動産投資セミナーの最大の問題点は、特定の投資商品・投資方法を広める目的のものがとても多いということです。
不動産の仲介事業者は、通常、あなたが物件を買って投資するまで、収益を得ることができませんので、最終的に自社の商品が売れなければ困るのです。
そう考えると、良い意味で”話半分”に内容を吸収する、というのが正しい参加の仕方でしょう。
3. 不動産投資の物件情報サイトから勉強する
- 実際に売りに出ているリアルな物件の情報から学ぶことができる
- 気に入った物件があった場合には、詳しい情報を仲介業者からもらうこともできる
不動産投資には、複数の物件情報サイトがあります。
こういったサイトには、実際に売りに出ている、あなたが投資できるかもしれないリアルな物件の情報がたくさん載っています。
理屈ばかりでは頭に入ってこない…という方も、実際に存在するリアルな物件情報を目にすることで学習が深まることでしょう。
また、実際に気に入った投資用物件があった場合には、担当の仲介事業者に連絡を取って、詳細を聞くことができます。
- サイト上の物件情報には、実際には売りに出ていないものも掲載されている
こういった物件情報サイトは、最終的には投資家に物件を買ってもらうための集客としての位置づけも強くあります。
そのため、数字の良さそうな物件が、実際には売れてしまっていたり、そもそも実在していないものであることもあります。
物件自体を探すというよりは、良い仲介業者さんとつながるためのツールとして捉えている、そんな不動産投資家も多いようです。
4. 不動産仲介業者から勉強する
- 実際のリアルな物件情報を得ることができる
- それぞれの不動産仲介業者が得意としている物件タイプ・投資方法がわかる
- あなたの希望を明確に伝えることで、条件に合う物件を探してもらえる
不動産仲介業者は、物件をお客さま(あなた)に紹介して、実際に取引が成立することで手数料を得ています。
そのため、具体的な販売中の物件情報があれば紹介してもらえますし、面談後も継続的に条件に合うものを探してもらうことができるでしょう。
また、仲介業者によって、得意としている物件タイプ・投資方法は大きく異なります。
そのあたりもざっくばらんに聞いてみると良いでしょう。
- 仲介業者ごとの特定の投資商品・投資方法への偏りに注意
- つねに「自分が何を不動産投資で実現したいのか?」を忘れないようにすべき
実際にやってみるとすぐに分かりますが、不動産のプロである彼らの考え方も会社や担当者によって大きく違います。
あなたが不動産投資が初めてなら、なぜこんなに言うことが違うのか…と戸惑うこともあるかもしれません。
それくらい、不動産の投資方法は幅広いということもありますが、強みとしている商品や投資手法を売りたいがためのポジション・トークということも往々にしてあります。
そのため、「自分が何を不動産投資で実現したいのか?」、そして、「その目的に合うのはどんな方法なのか?」ということを常に頭に置いて面談に臨む必要がありますね。
5. 不動産の現地を見て勉強する
- 写真や数字だけでは分からない、土地・建物の様子を直接見ながら学ぶことができる
- 土地・建物だけでなく、周辺環境についても自分の足で実際に歩きながら知ることができる
不動産は、書籍やWeb、人づて以外にも、実際に建物が立っている現地に行って、勉強することもできます。
現地に行かなければ分からない周辺環境や建物の細かな状況なども、確認できるのです。
特に、購入の最終段階に近づいている物件については、遠方でも最低一度は行って、現地を確かめるべきでしょう。
- 事前に、物件の収益性や周辺地理の下調べをしてから現地に行く
- 当然ながら、現地に行く時間と手間がかかる
現地調査は、当然ながら、現地に行くための時間と手間がかかります。
そのため、具体的に何を明らかにしたいのか、事前に明確にして行く方が効率的でしょう。
例えば、不動産会社のシミュレーション上は修繕費が年間〇〇万円だが、建物の状況はそれくらいで済みそうな状況なのか?、あるいは、稼働率に大きく影響しそうな周辺の競合物件はないか?など、確認しておく具体的なポイントを持って、現地に向かうようにしましょう。
6. 実際に不動産投資している人から勉強する
- いずれあなたが目指す投資家目線の情報を入手できる
- ビジネス的な偏りの少ない情報を手にすることができる
投資を実際にやっている人のリアルな声は本当に参考になります。
当然ながら、いくら勉強をしても、実際に体験しなくては分からないことは沢山あります。
また、不動産仲介業者のような、ビジネス的な偏りが少ない情報が聞けるのも魅力でしょう。
ちなみに、こういった投資家と出会う場所ですが、不動産投資セミナーや大家さんだけを集めたセミナー/懇親会が全国で開催されていますので、そのような機会を利用すると良いでしょう。
- 投資家によって、得意としている物件タイプ・投資方法が大きく異なる
- 不動産投資を始めた時期によって、収益性などの数字の見方が大きく異なる
不動産投資家から話を聞く際の注意点ですが、書籍のセクションでもお話したとおり、人によって得意としている物件タイプ・投資方法が大きく異なる点に注意が必要です。
また、その投資家さんの投資を始めた時期で、収益性などの数字の見方が異なる点にも注意が必要でしょう。
不動産の利回りの水準は、同じ日本の中でも、融資環境や建築費の高騰などによって、時代ごとに大きく異なるからです。
例えば、2020年時点の不動産の一般的な利回りは、20年前くらいに投資をしていた人からすると低い、と認識されることもあります。
7. 有料講座/メンタ―から勉強する
- 有料講座/メンタ―から知識やノウハウだけでなく、不動産に役立つ人脈も得られることもある
- 身銭をしっかりと切ることで、あなたの覚悟/真剣度が増す
有料講座/メンタ―については、きちんと知識や経験がある人であれば、不動産に役立つ人脈も得られるメリットがあります。
例えば、不動産投資であなたに力を貸してくれるのは、仲介業者だけでなく、各種リフォームのプロ・税理士/会計士・保険のプロなどさまざまな人がいます。
また、多くの方は物件と融資が双方出るまで、根気強く投資するための行動を続けなければ買うことができません。
その点、身銭を切って真剣に取り組むことで、途中で脱落することなく投資の勉強を続けやすくなるでしょう。
- 有料講座/メンタ―の知識・経験の方向性やレベルはまちまち
- しっかりとあなたの目的に合う人・自ら実績をつくっている人を選択する
当然ながら、有料講座/メンタ―と一口に言っても、その知識・経験の方向性やレベルはまちまちです。
そのため、しっかりとあなたの目的に合う人・自ら実績をつくっている人を選ぶことが大切でしょう。