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投資判断に役立つ、著名投資家の格言・ことわざの紹介

ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、ジョン・テンプルトン。

いずれも投資の世界では知らない人がいない著名人です。彼らは、それぞれ投資に役立つ格言・ことわざを残しています。

 

ウォーレン・バフェット「ルールNo.1、損しないこと。ルールNo.2、ルールNo.1を忘れるな。」

ウォーレン・バフェットは、アメリカの投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の会長兼CEOを務めている投資家です。

バークシャー・ハサウェイは、極めて高い運用成績で知られる投資会社です。

バフェットは、ベンジャミン・グレアムやフィリップ・フィッシャーの影響を受け、長期投資を基本にしています。

 

ベンジャミン・グレアムは、「バリュー投資の父」として有名な投資家・経済学者。

「企業の本来の価値に対して過小評価されている株式」を購入する投資スタイルの創始者といえる存在です。

また、「先のことは予想できないから、今分かることを分析すべき」という思想を持っていました。

バフェットは、コロンビア大学ビジネススクール在籍中にグレアムから教えを受けています。

 

フィリップ・フィッシャーは、グレアムと異なり、「先のことは分からないから、調べよう」という思想の投資家でした。

成長株の発掘に力を注ぎ込んだため、「成長株投資の父」と呼ばれています。

 

2人の投資家のスタイルを受け継いだバフェットは、様々な格言を残しています。

中でも重要なのが、「ルールNo.1、損しないこと。ルールNo.2、ルールNo.1を忘れるな。」という格言です。

 

これは、「1つ目のルール」と「2つ目のルール」が実質的に同じ内容ですが、そのくらい「損をしないことが重要である」と強く訴えかけるものになっています。

長期投資のスタイルを貫くバフェットにとっては、「損をしない」ということが最も重要であることが分かります。

 

投資では、儲けることよりも、「とにかく損をしないこと」を心掛けるべきです。

損をしなければ、手元に資金が残り、再び投資でお金を増やしていくことが可能です。

 

投資の世界では、たった一度の損失で運用資金を失って退場に追い込まれる人が多数存在します。

信用取引をしていた場合は、元本以上の損失を背負うケースもあります。

「損失を回避することの重要性」を訴えかけるバフェットの格言を意識しながら投資をすることが大切でしょう。

 

ジョージ・ソロス「市場は常に間違っている」

ジョージ・ソロスは、ハンガリー生まれの投資家です。

ソロスは、第二次世界大戦中にナチス・ドイツやソ連による占領を経験しています。戦後、イギリスに渡り、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで哲学を専攻して博士号を取得。

その後、ソロス・ファンド・マネジメントを設立し、投資の世界に参入しました。

 

ソロスは、著書『ソロスの錬金術』(“The Alchemy of Finance”)の中で「市場は常に間違っている」(“markets are always biased”)という格言を残しています。

 

また、ソロスは、『ソロスの講義録 資本主義の呪縛を超えて』の中で「効率的市場仮説は徹頭徹尾間違っている」と述べています。

効率的市場仮説によると、「株式は常に公正な価格で取り引きされており、投資家が株式を安く買うことも高く売ることもできない」という結論が導かれます。

しかし、ソロスは「市場は間違っており、効率的市場仮説は成立しない」と主張します。

 

ソロスの考え方は「市場は常にある方向へバイアスがかかっており、その歪み自体が市場の将来に影響を及ぼす」というものです。

これは「再帰性理論」と呼ばれています。

このような思考に基づき、ソロスは1990年代初頭に「ポンドの市場価格は割高すぎる」という結論に至り、ポンドの空売りを仕掛けて大きな利益を手にしました。

 

投資をする際、皆さんも「市場は常に間違っている(バイアスがかかっている)」という視点をつねに持っておくべきでしょう。

 

ジョン・テンプルトン「悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である」

ジョン・テンプルトンは、バリュー投資家として著名な人物です。

2008年に亡くなりましたが、生前に遺した格言は重みのあるものばかりです。

 

テンプルトンは、「悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である」と述べました。

 

相場の歴史を振り返ると、この格言の通りの現象が何度も発生しています。

日本のバブル経済を考えてみても、絶頂期の「楽観の極み」で売った投資家はバブル崩壊に伴う損失を回避して多額の利益を確保できました。

 

そうはいっても、人間というものは上昇相場で売る決断を中々できないものです。

逆に不況や暴落のドン底で買う決断も困難なのが通常の心理です。

 

しかし、必要な場面では、多数派と逆方向の決断をしなければなりません。それには自分で判断する力と強固な意志が必要です。

投資の際には、テンプルトンの格言を頭の片隅に置いておきましょう。

 

本記事で紹介した格言・ことわざが、皆さんの投資判断の一助になれば幸いです。

 

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八乙女暁
Midas Minds LLC 代表 資産デザイン® 専門家 八乙女暁(やおとめさとる) 投資家/経営コンサルタント/米国公認会計士 30歳で資産10億円以上を得て、セミリタイヤを達成。 その経験とノウハウを活かし、あなただけの自由な時間を手に入れる “ジャストフィット”投資法をみなさまにお教えしています。 時間/お金/場所の「制限ゼロ」の人生を送る仲間を増やしたい、 その夢に向かって、日々活動しています。 著書出版は2冊、3冊目の出版も予定。