今日は、保険の死亡保証のお話です。
多くの人が、家族のために死亡保証付きの保険に入っているかと思います。
改めて、これは経済的に正しい行動なのでしょうか?
もし、完全に経済合理的な判断ができる人間がいたとしたら、死亡保証付きの保険(単純に死んだら保険金が支払われるだけのシンプルなもの)に入るのでしょうか?
少し考えてみましょう。
・・・
正解は、
「死亡保障のある保険には入らない」
です。
なぜなら、どの保険も
「死亡した場合の保険金×死亡確率<支払い保険料のコスト合計」
となるように設計されていて、保険料を払うことが損だからです。
「期待値」という言葉を一度は聞いたことのある方が多いと思いますが、要は「期待値がマイナスの金融商品」なのです。
この点は結構勘違いしている人が多くいて、何となく自分が死んだときの暗い印象や残された家族の生活の漠然としたイメージで考えがちです。
では、期待値がマイナスでも死亡保障のある保険に入る人はみな間違った選択をしているのでしょうか?
実はそうとも言い切れません。
それは、(私の知る限り)人生は1度しかないからです。
人生全体をカジノのチップ一枚に例えるなら、チップたったの一枚(=チャンス一回)でカジノ台に立つようなものですね。
残念ながら損すると事前に分かっていても、1度きりの人生死んでしまった時の備えをせざるを得ないわけです。
というわけで、こういった基本を理解した上で、保険も金融商品として上手く活用してもらえればと思います。
ちなみに、輪廻転生みたく、何度もヒトとして生まれ変われるとしたら、、、もっと深遠な議論になるかもしれません(笑)
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