1. 投資の元手はいくら必要?適切な投資金額の完全ガイド
どの投資も最低投資額は小さくなっている
最近は、さまざまな金融技術・ITの発達のため、あるいは、個人投資家のニーズに合った商品開発のため、
投資商品の最低投資額はどんどん小さくなっています。
そのため、以前までは、ある程度まとまった資金がないとできなかったものも、
ほとんどの方が取り組めるようになってきています。
本記事では、具体例として「株式」「投資信託」「不動産」「海外積立商品」を見てみましょう。
株式の場合
株式の場合、通常「売買価格×最低取引数量」で計算される金額が投資を始めるために必要です。
しかし、最近は「最低取引数量」をより小さく設定したり、証券会社が「ミニ株」のような名称で取引数量を通常の10分の1や100分の1に設定した商品を独自に用意したりしています。
買いたい株式の銘柄にもよりますが、数万円もあれば投資自体はスタートすることができるでしょう。
投資信託の場合
投資信託についても、株式と同様にそれぞれ「売買価格」が定まっています。
が、多くの人が取引しやすくするため「最低取引数量」についての制限は株式より少なく、
とても投資しやすい商品となっています。
毎月数千円もあれば、投資をスタートすることができるでしょう。
不動産の場合
不動産の場合、投資する物件自体は大きければ、簡単に億単位になってきます。
こう聞くと、多額の元手が必要なようですが、実際はそうはなりません。
不動産の場合、本記事の後半でお話する融資が使いやすく、極端に言うと、1円もあなた元手を出さずに済むケースすらあります。
また、最近はクラウドファンディングという形で、ひとつの物件の所有権を何人かで持つことができる仕組みもあります。
こうすると、全体としては高額の不動産でも、その100分の1や1000分の1の投資額で購入することができます。
なお、不動産と価格が連動している投資信託(REIT)の場合には、当然、投資信託と同じ扱いになりますね。
海外積立商品の場合
海外積立商品の場合は、たった月額2-3万円から始めることができます。
また、商品にもよりますが、後で金額を自由に変えられることも多いものです。
海外への投資というと、富裕層が取り組むもの、というイメージを持ちそうですが、
実際には非常にハードルが低いものです。
以上、4つを見てきたように、投資自体をスタートするのに必要な金額は最近はとても小さい事がほとんどです。
そうすると、現実には以下で解説している、あなた個人にとって本当に最適な元手の金額を決める作業が必要なのです。
2. あなたに最適な投資の元手はいくらなのか
あなたの行きたいゴールと投資方法による
まず、最適な投資の元手を決めるためにもっとも大切なポイントをお話します。
それは、「投資のゴールと投資方法によって最適な額が変わる」ということです。
例えば、「30年後の老後に1億円必要」という人と「10年後に5億円の資産をつくってセミリタイヤしたい」という人で、
投資の元手が同じになることはあるでしょうか?
ゴールが、金額的に多く・時間的に近いほど、原則的に多くの元手を準備する仕組みを持つ
必要があります。
これらについての詳細は、下記の関連記事にまとめてありますので、必要な方はご覧ください。
3. 投資の元手を得るための具体的方法
では、あなたに最適な投資の元手が決まったら、具体的にそれを得るための方法を考えてみましょう。
ここで大切なのは、自分の収入や預金などの「自分のお金」だけでなく、「他人のお金」を使う発想を持つことです。
こうすることで、元手を得る機会を飛躍的に増やすことができます。
自分のお金で元手を得る
まず、1つ目の「自分のお金で元手を得る」方法です。
ここでは、継続的に、かつ、自動で増やす仕組みをつくることを大切にしていきます。
投資用口座への自動引落や、毎月自動で投資商品そのものに投資させるなど、
「意思不要」の仕組みをしっかりと作っていきます。
個人的には、良い意味で解約がとてもしづらいので、投資商品に直接投資してしまう方法をおすすめしています。
また、お金の使いすぎで毎月お金が余っていない、という方は経費削減をしっかりやっていきます。
毎月の収入の金額に関わらず、お金が余っていない人は「使いすぎ」です。
単発のものでは、飲み会などの飲食費、バッグや時計・クルマなどの高級品の買い物、
継続的なものでは、不要な保険の費用、携帯代金を含む通信料、まったく使っていないサブスクリプション費用など、
が対策すべきものでしょう。
特に、継続的な費用は一度削減すれば、あとは意思が要りませんので特におすすめです。
さらに、経費削減だけでは必要とする元手が足りない、という方は、複業(副業)・ビジネスで収入の絶対額を増やしていきます。
他人のお金から元手を得る
次に、2つ目の「他人のお金から元手を得る」方法です。
ここでは、金融機関からの資金調達、政府や自治体からの資金調達、個人からの資金調達など、
ありとあらゆる手を考えていきます。
例えば、下記のようなものが考えられるでしょう。
最近は、本当にお金を集める方法には、ありとあらゆるものがあり、様々な工夫ができます。
もしあなたが「お金が足りない…」と感じたときには、
「まだ良い方法を思いついていないだけだ」くらいに思ったほうが良いでしょう。
というわけで、自分に必要な元手をしっかりと手に入れて、
みなさんが着実に投資の成功へと向かって行っていただければ大変嬉しく思います。
…etc.