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本業で稼いでいる医師・歯科医師は借金やローンをしてまで投資すべきか?

Take a risk and getting rich concept. Hand turns dice and changes the word "RISK" to "RICH".

1. はじめに:本業で稼いでいる医師・歯科医師は借金やローンをしてまで投資すべきか?

「借金やローンをして投資をする」といえば、投資にあまりくわしくない方もしてはいけない投資ナンバーワンのように思っていることが多いようです。

しかも、ある程度以上の投資する余力をお持ちの方が多い医師・歯科医師であれば、なおさら上記は正しいようにも思えます。

本記事では、投資で借入を使う正しい意味良い借金と悪い借金の見分け方を解説した上で、借入を使う投資の成功事例について紹介します。

あなたも投資で上手に使えば大きな成功につながる借入を理解して、ぜひ資産づくりに活かしてみてくださいね。

 

2. 投資における借金の絶大なる3つの効果

まず、資産づくりにおいて借金を使う大きな効果3つについてくわしくお話したいと思います。

 

2-1. リターンが増える

まず、投資における借金の絶大なる3つの効果の1つ目は「リターンが増える」です。

投資のリターンは、”投資したお金の総額”ではなく、投資に使った”自分のお金”を分母に計算します。

そのため、仮に自分のお金の割合を1/5にできれば、単純にリターンが5倍になるのです。

もし年間8%の投資商品ならば、全体のリターンは40%にもなります。

これはまったく特別なことではなく、世界的にはポピュラーなことです。

例えば、アメリカの証券会社ではマージンアカウントと呼ばれる信用口座の一種を多くの方が使っています。

こちらは、一律口座の資金の2倍までお金を借りて取引ができるとの取り決めになっています。

日本だと株式の信用取引などというと審査その他のハードルが高い印象ですが、世界的にはそうでもないのですね。

また、私が会社員時代に勤めていたプライベートエクイティファンドでも、企業に投資する際に基本的に借入金を使っていました。

プロも当然ながら、借入でリターンが高まることを知っているからです。

 

2-2. 自分のお金を使わなくて済む

次に、投資における借金の絶大なる3つの効果の2つ目は「自分のお金を使わなくて済む」です。

なにを言っているのかよくわからない人もいるかもしれませんが、投資において「現金は最高の切り札」です。

”Cash is king.”という言い方をしても良いでしょう。

例えば、先ほどの例のように同じ投資をするのにも、必要な自己資金が1/5で済んだとしましょう。

そうすると、手元にあまった現金はほかの投資に使う、あるいは、次の投資機会に向けて持っておくことができるのです。

一方、いっさい借金せずにすべての資金を使い切ってしまった場合、この人にはもう選択肢がありません。

それは、現金という切り札を使い果たしてしまったからなのです。

このようにただ投資の利回りを高めるだけでなく、手元の現金を手厚くすることで将来の投資のオプションを増やせるのが借入の大きなメリットなのです。

 

2-3. 投資資金を貯める長い時間が要らない

最後に、投資における借金の絶大なる3つの効果の3つ目は「投資資金を貯める長い時間が要らない」です。

例えば、あなたが2億円の収益不動産を買いたいとしましょう。

どんなに稼いでいる医師の方でも、この金額を生活費や税金差し引き後に用意するにはさすがに少し時間がかかります。

10年や20年以上かかることも多いことでしょう。

一方で、もし2億円近くの資金調達(=借り入れ)に成功すれば、審査完了後にはすぐに買うことができます。

つまり、融資とは時間を買う、あるいは、タイムマシーンといっても良いのです。

そして、そのチケットの代金として金利という手数料を払う、という仕組みなのです。

 

3. 投資における「良い借金」と「悪い借金」の見分け方

借金のパワーは絶大と言えど、いつでもお金を借りて投資すればよいわけではありません。

実は、投資の借金は「良い借金」「悪い借金」の2つに分けられます。

良い借金を見分けて使うにはどんなところに注目すれば良いのでしょうか?

 

良い借金の特徴1:価値が安定しているモノを買う

まず、良い借金の特徴1は「価値が安定しているモノを買う」です。

せっかく借り入れをして買ったモノが無価値となってしまう事態は絶対に避けなくてはなりません。

もしそうなれば、借入だけが残り経済的なダメージが大きいことは誰でも理解していただけると思います。

そのため、できる限り価値の安定性が高いものを選んで買うことが必要です。

その点、一般論としては土地や建物などのハードがある不動産や貴金属などのほうが、株式や債券のような権利だけの商品よりも価値の保全はしやすいでしょう。

株式でもお金は借りられますが、不動産がもっとも融資がつきやすく、金利やその他の条件が良いのはこのことが理由です。

 

良い借金の特徴2:値段が安いモノを買う

次に、良い借金の特徴2は「値段が安いモノを買う」です。

小学生でも分かる投資のシンプルな法則、それは「安く買って高く売る」です。

逆に言えば、どんな投資も高い値段で買うと失敗確率が高まります。

これは、投資に借り入れを使う場合も使わない場合もまったく同様です。

そして、借入で投資商品を高い値段で買っていれば、返済できないなどさらにまずいことになり得ます。

かつて、1980年代の日本の不動産バブルがあれほどの大きな経済的衝撃だったのも「みなが借り入れで価格が高すぎる不動産を買ったから」なのです。

あなたも投資しようとしているものを適正価格以下で買おうとしているか、いつも注意するようにしましょう。

(そして、適正価格がよくわからないときは買わないのが無難でしょう)

 

良い借金の特徴3:金利よりリターンがかなり高いものを買う

最後に、良い借金の特徴3つ目は「金利よりリターンがかなり高いものを買う」です。

当然ながら、買った商品の利回りが借金の金利よりも低ければ損を出す可能性は高くなります。

また、不動産などの場合、入ってくる家賃収入で返済を賄うことが難しくなるケースもあるでしょう。

そのため、できる限りコストである金利と予定される収入であるリターンの差が大きい投資を心がけましょう。

また、この事実からわかることは仮にそれほど利回りが高くない商品であったとしても金利や返済条件などのファイナンス次第で投資のメリットを大きくできるということです。

よく不動産を全体の利回りだけで評価している人も見かけますが、それだけでは正しい評価とはいえないでしょう。

つねに、資金調達の条件とセットで総合的に考えるべきなのです。

なお、本記事執筆時点では、日本円で日本人が借りる借金の金利は非常に低いので、これを想定利回りで超えること自体は難しくないでしょう。

 

4. 投資における借金の上手な使い方事例

ここまで、借金そのものの投資における意味、投資における借金の効果を見てきました。

しかし、具体的にどのように投資で使えるのかわからないとイメージできない…という方も多いことでしょう。

そこで、医師・歯科医師の方ができる借金を上手に使った投資の事例を2つ見ていきましょう。

具体的なリターンの数字も入れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

事例1:借り入れをフル活用した新築一棟不動産

まず、1つ目の借金を上手に活用した事例は「新築一棟不動産への投資」です。

不動産投資には、物件の区分だけでも戸建て・区分マンション・一棟マンション・商業ビル・駐車場ほか、ありとあらゆる投資対象があります。

今回は、お金を借りやすい医師の属性が最大限活用できる一棟マンションを例に挙げます。

今回のマンションは都内23区内の駅近の好立地、1K14部屋・土地建物総額が1.8億円の新築物件です。

物件価格 1億8,000万円 借入金(金利1%) 1億7,000万円
自己資金 1,000万円
月間家賃収入(満室時) 105万円 月間返済額(元金+利息) 60万円
月間キャッシュフロー(手残り) 45万円
年間家賃収入(満室時) 1,260万円 年間返済額 720万円
年間キャッシュフロー(手残り) 540万円
表面利回り(満室時) 7% 自己資金利回り(家賃収入/自己資金) 126%
自己資金CF比率(CF/自己資金) 54%

(*1)固定資産税・所得税等は状況に応じて異なるため、本ケースでは割愛しています

(*2)個人の所得税負担を軽減する、あるいは、個人の信用履歴をきれいに保ちたい場合には、新設法人での取得を行います

まず、注目すべきはキャッシュ・フロー(手残り)です。

本物件は満室の場合、およそ105万円の収入があります。そして、返済額は月60万円です。

結果、年間540万円のキャッシュフローになります。

重要なのは、「住んでくれている人が借金を返済してくれて、なおも手元にお金が残る」ということです。

これがまさに、不動産における借り入れのパワーなのです。

運営経費もありますので、余ったお金の全額が使えるわけではありませんが、新築ですのでしばらくは余剰資金の大半をほかの物件購入や投資に回すことも可能です。

また、空室率がおおむね40%を超えてこなければ、返済に窮することはないこともわかります。

実際には、立地や居室の条件、競合物件などの状況を見て、稼働率を判断していくことになります。

次に、表の最下段の利回りをチェックしてみましょう。

本ケースは土地建物あわせて1億8,000万円の物件に対して年間1,260万円が入ってきますので、物件購入額に対する利回りは約7%です。

これを見てつまらない投資だと思う人も多いことでしょう。

しかし、右下の自己資金に対する利回りを見てみましょう。

今回の物件では自己資金を1000万円しか出していませんので、年間家賃1,260万円については126%、そして、年間キャッシュフロー(手残り)540万円については54%もの利回りになります。

これもまた借金の大きなパワーなのです。

なお、この数字から今回投じた1000万円は2年足らずで全額回収できることもわかります。

 

事例2:CFDを活用した銀への中長期投資

次に、事例の2つ目は「CFDを活用した銀への中長期投資」です。

CFDは”Contract for Difference”の頭文字を取ったもので、「差金決済」の意味です。

つまり、銀をCFDで買う場合、銀の現物があなたの手元に来ることはなく、値上がりの場合の利益・値下がりの場合の損失だけが現金で決済される商品です。

そのため、買うか空売りするか、投資したい期間、あるいは、投資するボリュームなどをかなり自由に設定して投資することができます。

また、自分が取引している金額全額を用意する必要はなく、商品によって投資額の5~20%などを証拠金として用意すれば取引することができます。

これも、借り入れ(レバレッジ)の一種です。

今回は銀(Silver)をテーマに、取引事例を見てみましょう。

 

銀スポット価格(トロイオンス/日足)2023年3月25日時点

上記は、2023年3月25日時点の銀の価格です。

約1ヶ月超の間、銀価格は下落をつづけ、一時2000ポイントを割り込む展開になりました。

ここであなたが「いまの銀価格は安すぎる、そして、これから上昇に転じるのではないか?」という判断を仮にしたとしましょう。

銀は株などと異なり、現物に紐づいていますので、モノとしての希少価値や利用価値が当然にあることが判断の基礎にあります。

そこで、あなたは1ポイントが100円に紐づいた銀CFDを50単位、1トロイオンス2020ポイントの時に購入してみることにしました。

つまり、1ポイント上昇や下落をすると、損益が5000円上下動する、ということになります。

なお、今回の取引に必要な証拠金は63万円ほどです。

 

銀スポット価格(トロイオンス/日足)2023年4月18日時点

それから3週間後のチャートが上記です。

4/18時点では、あなたの思惑どおりにおよそ2500ポイントのところまで銀価格が上昇してきました。

あなたは上昇に陰りが見えて来たと判断し、2500ポイントで利益確定をしました。

結果、(2500ポイント-2020ポイント)×50単位×100円=240万円の利益を出すことができました。

最低証拠金63万円の約4倍もの利益になっています。

こうなった理由は、銀CFDの証拠金率が5%ととても低いからです。

つまり、最低証拠金63万円で取引しているときには、約20倍の1260万円分の銀を取引していることになるのです。

なお、今回は成功例についてお話しましたが、値下がりに備えて、どの価格で損切をするか事前に決めておくことは大変重要です。

 

5. まとめ:借金という”タイムマシーン”の活用で効率的な資産づくりを

ここまで、投資における借金の効果、投資の「良い借金」と「悪い借金」の見分け方、そして、投資で借り入れを利用した成功例についてお話してきました。

総じて、借り入れとは一種のタイムマシーンです。

あなたが地道にこつこつ給与などで資金調達する時間をぎゅっと縮めてくれる効果があるのですね。

使い方さえ間違わなければこれほど劇的な効果を出せるものはありませんので、あなたも上手な使い方をどんどん学んでいただけたらと思います。


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八乙女暁
Midas Minds LLC 代表 資産デザイン® 専門家 八乙女暁(やおとめさとる) 投資家/経営コンサルタント/米国公認会計士 30歳で資産10億円以上を得て、セミリタイヤを達成。 その経験とノウハウを活かし、あなただけの自由な時間を手に入れる “ジャストフィット”投資法をみなさまにお教えしています。 時間/お金/場所の「制限ゼロ」の人生を送る仲間を増やしたい、 その夢に向かって、日々活動しています。 著書出版は2冊、3冊目の出版も予定。