2019/10/31 全文をリライトし、画像を追加しました
1. 投資をするべきか?と聞かれたら…「別にやらなくても大丈夫です」
「そもそも私は投資をすべきでしょうか?」
まれに、こんな質問を受けることがあります。
そんな時、私は、
「別に全然やらなくても大丈夫だと思いますよ」
と答えるようにしています。
投資を日々実践し、投資をテーマにBlogをやっている私がどうしてこの質問にはNoと答えているのか
まだ投資をはじめていない、あるいは、はじめたての方に参考になるよう、このテーマについてお話してみたいと思います。
2. すべてはあなたの目的地次第
大前提:すべてのことは別にやらなくても良い
まず、とても大切な前提ですが、投資に限らず、すべてのことはやってもやらなくても良いことばかりです。
仮にもし、どんな価値観の人でもやるべきことがあるとすれば、自分の命を維持するための行動くらいかもしれません。
しかし、昔のヒトと違い、獲物を仕留めなければ飢え死にする、とか、畑を耕さなければ来年の食べ物が無いわけでもないので、自分の命を保つためにすべきこともそこまで無いのです。
また、少なくとも今の日本には一定の社会保障がありますので、日銭を稼ぐために働くかどうかについても、もちろん選択の余地があります。
つまり、何もしていなくても簡単には野垂れ死ぬことが出来ないのです。
最低限生きていくためですら、それほどの選択肢があるにもかかわらず、ましてや、投資やビジネス、その他生活全般のこともほとんどやってもやらなくても良いことばかりなのです。
実は質問がそもそも誤っている
投資に取り組むべきかどうかは、結局あなたの人生の目的(ゴール)にプラスになるかどうかですべては決まります。
わざわざ貴重な時間や労力を割いて、自分の人生のプラスにならないことなどする必要はありません。
投資すべきか?という質問には、あなたの目的や目標がなければ、基本的には答えられないのです。
「私は投資すべきでしょうか?」
ではなく、
「私はxxxを目標にしていますが、その達成のために投資に取り組むべきでしょうか?」
という質問であれば、やっとアドバイスすることができるようになるのです。
(「投資の目標設定」についての参考記事)
【保存版】やらないと絶対損する投資のゴールを決める3ステップ
儲かるから投資する?!
それでは、比較的多くの方が、投資をすべきか?という答えようのない質問をしてしまうのはなぜでしょうか。
多くのケースでは、
「儲かるものは何でも取り組むべきだ」
という拝金主義的な価値観が前提にあることが多いです。
要は、(儲かるものは何でもすべきのは大前提として)投資は儲かりますか?と訊いている方が多いのです。
本来、金額にかかわらず投資の収益そのものにはあまり意味はなく、それをどう活かすかしか重要ではありません。
―それは、人によって家族との旅行かもしれませんし、老後の安心感かもしれませんし、社会貢献かもしれません。
「儲かるものは何でもすべき」の姿勢で投資に取り組んでしまうと、収益が希望通り出てもつまらない人生になってしまったり、そもそも投資の成果も出づらかったりするものです。
その意味でも、やはり何の脈絡なく「私は投資すべきですか?」と訊いてしまうような人はあまり投資しない方が良いのです。
(参考記事:日本は空気並みに感じない「ハイパー拝金主義」)
3. やらなくてもよいのに私が投資する理由
それでは、別にやらなくても良い投資にどうして私が取り組んでいるのか、つまり、どうして私の人生の目的に合うと判断したのか、その理由についてお話したいと思います。
経済的な「守り」としてやらない理由がない
まず、もし給与など労働の対価で豊かに生活できるなら、投資などの別の収入源や資産は要らないのでは?という発想もあると思います。
このことについて、どう考えたら良いでしょうか。
下のグラフは、1998を100として、G7の国々の給与平均を比較したOECDのデータです。
日本国内にいると、物価が上がっていないため感じませんが、日本とイタリアを除く先進国は20年前から給与がどんどん伸びています。
先進国の中で給与が20年前から変わっていないのは日本くらい(!)なのです。
そして、改めて確認してもらえればと思いますが、これは経済が大きく発展している途上国との比較ではなく、主要先進国との比較です。
そして、同じOECDのデータの給与の絶対額ではどうでしょうか。
伸びていないというだけで、日本の給与水準は他国より高いのかもしれません。
しかし、実際の数字は最下位のイタリアに次ぐ、ブービーで絶対値としても高くありません。
しかも、この数字は2016年の物価も考慮(PPP平価で計算)されていますので、実際に給与を受け取る人の生活水準をほぼ表していると言えます。
(注:給与に関する統計手法が国によって異なるので、必ずしもそのまま比較できない部分もあることに留意してください。)
こうして見ていくと、むしろ経済的に安泰な生活を送りたい保守的な人ほど、「守り」として給与以外の収入源や資産形成に取り組んでいくべきと思えるのです。
(参考記事:【投資の常識】あなたの貯金や預金は毎日確実に減っています…)
「攻め」として投資を選んだ理由
次に、「攻め」としての投資の側面に注目したいと思います。
私はとにかく自分で時間をコントロールする世界に身をおくことを望んできました。
そうすると、経済的に成功したとしても、時間の余裕が出づらいことに取り組んでしまうと失敗ということになってしまいます。
当初、自分でビジネスを興すことも考えましたが、やはり時間の制約が一定期間は続くことが想像されました。
そこで、成功すれば手離れし、かなりの時間が余る投資で成功しようと決めたのです。
何よりも投資を学ぶことが楽しい
最後に、何よりも投資を学ぶことが楽しいということです。
国内でももちろん、世界にはいろんな投資の種類やアプローチがあり、一通りやったつもりの今でさえ、どんどん新しく・面白いものが出てくるものです。
そういったものをひとつひとつ勉強し、身につけていくプロセスは私にとって何よりの愉しみなのです。
そして、こういった学びが、ブログなどで紹介しているように、他の投資の道を目指す方の助けになれば、さらに楽しいものです。
4. まとめ
・投資をすべきか否かは、すべてあなたの人生の目的によって決まる
・決して、投資は収益が上がるから取り組むべきということはない
・投資の収益そのものには、本来意味はなく、どう活かすかが大切である
・私が投資の道を志したのは、以下の3つの理由である
1.投資が給与だけの世界にいることのリスク(「グローバルレベルで貧しくなっていく」)を緩和してくれる
2.投資で成功すると、私が望む時間のある生活を送ることができる
3.投資を学ぶことは何よりも楽しい
以上です。
投資に取り組んでみたいと思っている皆さんの正しいスタートに役立てばとても嬉しく思います。
(参考記事)
絶対に儲かる投資を探すあなたへ:100%あたる宝くじはいかが?
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