1. はじめに
「投資をはじめたいが、一体なにから始めてよいか分からない」
「いろいろな商品がありすぎて、何をどんな見方で選べばよいかわからない」
といった悩みをお持ちの方は多いと思います。
この記事では、成功する投資家がたどる3つのステージを理解した上で、初心者の方がどんなものに投資をするのがよいか、分かりやすくお話ししたいと思います。
2. 投資の3つのステージを理解しよう
まず、投資で成功するための3つのステージについてお話ししましょう。
これは、投資の初心者から達人に到達するまでをわかりやすく3段階に切り分けたものです。
この簡単な3つのステージをイメージできているだけで、初心者のうちから先を見据えた投資が進めやすくなります。
自分と家族の守りを固める
最初のステージは、「自分と家族の守りを固める」です。
具体的には、このステージでは自分と家族の引退後に必要な資産を着実に築いていきます。
(扶養する家族がいる方は、保険商品なども組みあわせることで、いま自分に万一のことがあった場合の備えもしておきます。)
この守りの段階をしっかり仕上げておくことで、次のステージ以降で、資産を増やすための攻めの投資がしやすくなっていきます。
逆に、このステージを仕上げないまま、リスク(リターンのばらつき)の高い案件に取り組んでしまうと、不用意に自分と家族を経済的な危険にさらす可能性があります。
日本は最近資産を増やしにくい環境にあるので、どうしてもすぐ増えそうなリスク(リターンのばらつき)が大きい案件に投資したくなりますが、まずはこの段階を固めるのが鉄則です。
積極的にリスクを取って、攻める
2番目のステージは、「積極的にリスクを取って、攻める」です。
この段階に来た方は、自分と家族の最低限の生活を守る土台はできていますので、積極的に増やすための投資ができるようになります。
「リスクを取る」と聞くと、何だか危険性が高まったような印象ですが、実際に投資で成功するためには「リスクを上手に増やす」ことがとても大切です。
何度もかっこ書きをつけていますが、この記事の中の「リスク」とは「リターンのばらつき」の事です(注:「危険性」ではありません!)。
このリスクが大きい案件に取り組むことで、資産を大きく増やすチャンスが得ることができます。
(参考記事:投資とは「リスク最大化ゲーム」)
具体的に分かりやすいものを挙げると、以下のような投資が含まれます。
・ベンチャー企業の株式
・海外不動産
・ヘッジファンド
など、投資した金額がゼロになる場合も最悪ある反面、成功した場合にはリターンが何倍や何十倍以上になるものが対象になります。
これによって、当然損失が出るものも一部にはありますが、全体として資産の金額をグンと伸ばしていくことをねらいます。
また、上記には挙げませんでしたが、最終的にアンティークコインや美術品、宝飾品などの投資に取り組む方もいます。
(参考記事:黄金律に沿って投資しよう)
投資で自由を得る
3番目のステージは、「投資で自由を得る」です。
もうこの段階では、さまざまな資産の組み合わせで実質元本保証に近いような形で、投資から自分や家族が自由に暮らすのに必要な収益をいつも得られる状態になっています。
そのため、特に生活の糧のために、投資以外の活動をする必要はなくなります。
わかりやすく、「配当生活」とか「セミリタイヤ生活」と呼んでも良いと思います。
前のステージと異なり、この段階では余計な「リスク」を取る必要はまったくありません。
なぜなら、もう増やさなくて良いからです。
(趣味的に楽しくてやっている方もいますが、余分なお金は寄付や社会貢献など、社会のために活かしてあげた方が良いでしょう。)
そして、増えた資産の「保全」に軸足が移っていきます。
これは、経済や社会の変化があっても、資産を目減りさせないということです。
一定のまとまった金額があるので、海外のプライベートバンクなどにお願いすれば、手間なくやってくれます。
3. 初心者が守りを固めるのにおすすめの商品
ここまで、成功する投資家のたどる3つのステージを見てきました。
それでは、最初のステージからスタートする初心者の方はどうやって自分と家族の「守り」を固めればよいのでしょうか?
代表的な商品の選択肢は、以下の2つです。
・海外の積み立て型投資商品
・投資信託の定期積み立て(主にインデックス型を中心に)
いずれも、自分の意思に関係なくできるよう引退まで毎月一定額の自動積立をしていきます。
なお、どれか一つの商品で仕上げる必要はなく、いくつか組み合わせても大丈夫です。
上記でお勧めした2つの投資方法ですが、もちろんその中でもいろいろな商品がありますので、以下で上手に選ぶためのポイントをご紹介していきます。
商品の選び方
①運用方法
必ず複利運用ができる「再投資型」のものを選びましょう。
「分配型」やその他の呼ばれ方で定期的に配当があるものは効率が悪く、長期投資には不向きです。
(参考:複利:世界の8つ目の不思議)
②販売と運用の手数料
金融商品は、販売時や運用時などに一定の手数料を顧客からもらうことで成り立っています。
引退後に向けて、長期で投資していきますので、これらの手数料は一見小さなパーセンテージに見えても後々かなりの差になります。
そのため、どのタイプの商品に投資する場合も、買うとき、運用しているとき、引退後に現金化するときのそれぞれでかかる手数料が安いものを選んでいきましょう。
投資信託で手数料の安いものを選ぼうとすると、通常は株価指数と連動を目指す「インデックス型」や「パッシブ型」になることが多いと思います。
③利回りと利回り保証
直近だと、海外の積み立て型商品で年間6-9%くらいが目安です。
また、一定の利回り保証(最低年利x%など)がある場合もありますので、確認しておきましょう。
(保証がある場合は、通常よりも利回りは低くなります。)
④元本保全
長期の投資ですので、万が一投資中に運用会社が潰れてしまったら自分の投資元本がどうなるか確認しましょう。
運用会社の体制がしっかりしているところを選ぶのは勿論、運用会社と別の金融機関で管理している商品がより安全だと思います。
また、管理している金融機関が破綻したときに、国や業界団体の仕組みなどによって元本が守られるかどうかも確認しましょう。
金額設定の方法
引退後にしたいと思う生活に必要な金額から逆算して毎月の積立額を決めていきます。
実際にどうなるかはわかりませんので、謳われている利回りの上限と下限で計算してみましょう。
自分で計算するのが苦手という方は、Web上の簡易なシミュレータもありますので、使ってみてください。
なお、外貨建ての商品について、長期の為替の予測は難しいので、ある程度いまの為替で十分だと思う金額でまずは大丈夫です。
加えて、引退後のあなたが日本で日本円を使って暮らしているかもわかりませんので、気にしすぎても仕方がないというのもあります。
4. まとめ
・投資の3つのステージは、順に「自分と家族の守りを固める」「積極的にリスクを取って、攻める」「投資で自由を得る」の3つ
・最初に取り組む「自分と家族の守りを固める」段階では、自分と家族が引退後に必要な資産をまずはしっかり築いていく
・初心者が「自分と家族の守りを固める」段階でおすすめの代表的な商品は「海外の積み立て型投資商品」と「投資信託の定期積み立て」(いずれも自動で毎月積み立て)
・商品選びの際は、複利運用が可能で販売・運用の手数料が低く、運用会社の破綻に備えがあるものを選ぶ
以上です。
投資を始めたばかり、もしくは、まだまだこれからという方も、まずは自分と家族を守る土台をしっかりつくっていきましょう。
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