投資とは「リスク最大化ゲーム」

みなさんは、投資で何を得たいと考えているでしょうか？

多くの方は、リターン＝収益が主なもののひとつに挙がると思います。

それでは、リターンを最大化するためには、何をすればよいのでしょうか？

他人とは違う情報を得ることでしょうか？それとも、他人とは違う方法で情報の分析をすることでしょうか？

この質問に一言で答えるならば、「投資で取るリスクを最大化すること」です。

ここで言う「リスク」とは、「リターンのばらつき」のことです（注：経済学の正式な定義です。一般的にイメージする損失のことではありません！）。

例えば、必ずもらえる預金の利息はリスクゼロですが、元本が0にもなりうるし、1万倍にもなりうるベンチャー企業の株式はリスクが高いということになります。

リスクが高いアセットに投資できる状態を上手につくるほど、投資のリターンは良くなっていきます。

それでは、対照的な二人の簡単な例を見てみましょう。

Aさん（30）：金融資産300万円

Aさんはとあるベンチャー企業Xの株式1口300万円の投資案件の紹介を受けましたが、彼は投資すべきでしょうか？

→もちろん勝つときは勝ちますが、アテが外れた場合は元本をゼロから貯めなくてはならず、元の状態に回復するまで大変時間がかかります。

そのため、まずは手堅くリターンが見込める「リスク」の低い商品から取り組むのが正着です。

（また、本題とは外れますが、まだお若いため、時間をじっくりかけるタイプの投資に取り組むこともできます。）

Bさん（45）：金融資産2億円

彼は上記の金融資産のうち3000万円をベンチャー投資に充てたいと考えています。

自分と知人のネットワークを使って探した10社のベンチャー企業に300万円ずつ投資をすべきでしょうか？

→実際にリターンが出るかどうかはもちろん分かりませんが、Bさんは上記のリスクの高い投資に取り組むことができる人です。

全資産の15%なので、仮に全額がなくなっても他の資産を使った投資で十分復活できるからです。

（また、本題とは外れますが、投資対象が10社のため、当然1社の場合よりリターンが出る会社にあたる可能性は高くなります。）

「リスク」という言葉の幅広い意味とイメージに惑わされず、正しい投資ができる一助になればと思います。

今後は投資に取り組むべき資産の正しい順序について、具体的にお話していきます。

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