本記事のもくじ
1.【40代のセミリタイア】40代でさっさとセミリタイアする大きなメリットとその注意点とは?
40代になって、今まで仕事で頑張ってきたため、少し自由な時間を手に入れたいと考えている人は多いでしょう。
私はわずか30歳のタイミングで自己勘定投資によって、セミリタイアを実現することに成功しました。
セミリタイアの結果、家族(妻と娘)と時間・お金の自由を謳歌する生活をしています。
仕事が辛いサラリーマン生活を辞めて、家族や趣味を楽しみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
私も、少しでも多くの人に自分と同じ自由に時間を使えるセミリタイアの人生を送って欲しいと考えています。
本記事は、40代の人に向けてセミリタイアをするメリットや注意点などをまとめて解説しました。
私自身のリタイア経験のみならず、多くの方のセミリタイア・脱サラをサポートした経験から書いていますので、40代でセミリタイアをしたいと考えている方にはきっとお役に立つ内容かと思います。
2. そもそも40代のセミリタイアの種類とは?
まずはリタイアのタイプについて詳しく解説していきます。
50代になってからセミリタイアを考える人も多いですが、体力がある状態で自由を手にすることで生活の幅や楽しみ方は広がります。
しかしながら、セミリタイアに対して金銭面で不安を覚えている人も多いでしょう。
そこでリタイアの種類を3つに分けて解説していきます。
これから紹介する3つのセミリタイアの種類を理解して、あなたにフィットするものをぜひ選んでみて下さい。
アーリーリタイア
アーリーリタイアは、定年より早く仕事を辞めて、残りの人生を家族や趣味に使って生活することです。
60代を会社の定年とすると、40代後半や50代でのリタイヤがイメージされることが多いようです。
原則、完全に仕事の収入は捨てることになる為、十分な運用資産などを用意しなければいけません。
また、完全にプライベートや趣味だけに時間が使える自由がある反面、時間を持て余すリスクには注意する必要があるでしょう。
セミリタイア
セミリタイアは貯金や資産を持ちつつ、会社を退職してパートタイムやスモールビジネスなどで仕事をしながら生活することを意味します。
会社で仕事をしていると、自分の時間を作るのが難しくて悩んでいる人は多いでしょう。
ある程度の貯金や資産をつくることができれば、会社を辞めて個人で少しだけ仕事を取りながら生活することができます。
趣味や家族との時間を作りながら自由に仕事ができるので、生活の満足度を上げることが可能です。
完全に仕事から離れたくないが、自由な時間を手に入れたい人はセミリタイアを目指しましょう。
FIRE
最近の人生設計で注目を浴びているのが「FIRE」です。
FIREは「Financial Independence(経済的自立)」と「 Retire Early(早期退職)」の頭文字を取った言葉で、早期退職を実現してサラリーマンの仕事生活を辞めることを意味します。
資産運用や少しの労働で生活できる状態になることで、時間の自由を楽しむ暮らしを実現することが可能です。
セミリタイアと、基本的な考え方は非常に似ています。
サラリーマン時代より月々の収入は減りますが、資産の運用収益などを活用することで、ある程度以上の生活を実現することが可能です。
月々の収入が少し減ってでも、時間や生活の自由を手に入れたいと考えている人は、FIREのようなリタイアを目指しましょう。
3. 40代が上手にセミリタイアするための方法とは?
40代で脱サラを希望している人は、ある程度の貯蓄や資産を用意するだけでなく、セミリタイアについて正しいことを知っておきましょう。
- どれくらいの貯蓄・資産が必要なのか
- どのようにすればセミリタイアに成功するのか
- セミリタイア後の生活はどんなものなのか
率直に言うと、セミリタイアに年齢や属性、立場は全く関係ありません。どの人たちも、基本的なセミリタイアの方法論は一緒です。
知識を持っていることで、何も知らない状態よりセミリタイアの成功率を上げることができます。
言い換えると、何も知らない状態でセミリタイアをするのは非常に危険です。
これからセミリタイアを目指している人は、これから紹介する記事を参考にして知識を深めていきましょう。
セミリタイアをするのに、どれくらいの貯蓄・資産が必要なのかイメージが湧かない人は、下記の記事をチェックしましょう。
貯蓄・資産の状況による生活シミュレーションなど、セミリタイアをする人が知っておくべき情報が載っています。
ご自身の貯蓄・資産と重ね合わせて、セミリタイアの計画を検討してみて下さい。
セミリタイア後の生活に不安がある人は、下記の記事をご覧下さい。
セミリタイアで失敗する人の特徴や、どのように準備をすれば安定した生活が送れるのかなどを解説しています。
セミリタイアの生活を無事に進めるためのヒントになるので、絶対に確認しておきましょう。
セミリタイアをしてから充実した生活を送りたいと考える人は、下記の記事をご覧下さい。
今までの何倍も時間が増えるので、どのように生活をすれば楽しめるのかなどを紹介しています。
後ほど紹介しますが、セミリタイアをしてから時間が余って悩む人は多いものです。
最悪の場合は無気力状態など健康にも影響が出てくるので、下記の記事で脱サラ後の生活をリアルにイメージしてみましょう。
最後にセミリタイアの大きなポイントになる貯金について詳しく解説している記事を紹介しています。
貯金だけでセミリタイアをしようと考えている人は多いですが、それには注意するべき点が7つあるので、下記の記事を参考にして下さい。
サラリーマンを辞めてからこの7つの注意点に気付くのは勿体ないでしょう…
4. 40代でセミリタイアする4つのメリット
今までの記事を読んで、40代でセミリタイアを達成したいと考え始めた人も多いでしょう。
そこで、40代でセミリタイアをする4つのメリットを紹介していきます。
あなた自身もこれから紹介する4つのメリットが良いと思えたのであれば、セミリタイアをする価値は十分にあると言えるでしょう。
「本当の老後」まで準備する時間が十分にある
セミリタイアを考えている人の大きな懸念点として、老後の生活の不安が挙げられるでしょう。
しかしながら、現代の日本は医療の発達などで、本当に体力的・精神的に働けない状態になる年齢ははるかに上がりつつあります。
実際に2013年に政府が定年の年齢を60歳から65歳に引き上げていますね。
また、パートタイムの仕事やスモールビジネスで収入を得つづけることは、70代や80代以上でも問題なくできる時代が来ています。
いまの高齢者とこれからの高齢者はまったく状況が違うのです。
働ける年齢が上がっているということは、セミリタイアをした後にも何かしらの方法で収入源を作ることが可能だということです。
複利や積立の投資をやっておけば、セミリタイア後に自由な生活を送りながら、老後に大きな貯蓄をすることができます。
よく勘違いされますが、セミリタイア後も十分な収入源を作ることができるので、生活費や貯蓄に関しては安心して下さい。
むしろ老後になって、セミリタイアをしておけば良かったという後悔をする心配をした方が良いと思います。
何か上手く行かないことがあっても選択肢が多い
40代でセミリタイアをしたにも拘らず、「生活の不安定さ(自由な時間による孤独感や家族トラブル)」や「貯蓄の不安(シミュレーションより貯蓄が減ったり、資産運用で失敗)」から、挫折する人も少なからず存在します。
そのような人は、再就職してサラリーマンとして働き始めたり、残った資産で起業するなどの選択肢を取っている人が多いです。
セミリタイアの生活に失敗しても、40代の方であれば再就職や起業で稼ぐことは十分に可能です。
再就職する企業のレベルに不安を覚える人も一定数は存在しますが、職歴や実績から採用直後に役職を与えられるケースも珍しくありません。
少し自由な生活をしたいと考えているのであれば、先にまずセミリタイアを経験してから、このままの生活を続けるのか、再就職か起業などで再び仕事を始めるのか検討しましょう。
迷っていて気が付いたら50代になっていた…というケースこそ、最悪でしょう。
40代でセミリタイアしてからの再就職や起業は、全く難しく無いので恐れる必要はありません。
職歴や年収を活かしたレバレッジがしやすい
40代であれば、日本の企業だと高い役職が付いて、年収上昇のピークを迎えているタイミングになります。
その点、実績や職歴があるので、第三者からの信用度は高いです。
金融機関も給料が低い若手に大きなお金を貸すのはリスクが高いと考えますが、ある程度の資産や貯蓄がある40代ならお金を貸してくれる可能性はとても高くなります。
資金調達さえできれば、不動産投資などにお金を使って収入源を増やすことができますね。
また、株式投資であればそもそもの元手が大きいので、大きなリターンを期待することも可能です。
さらに、40代からのセミリタイアということは、20代から20年間働いていた職歴や人脈が残っているでしょう。
職歴があれば起業した際の実績になりますし、仕事に困ったら人脈を生かして案件を貰える可能性も十分にあります。
再就職する場合は、職歴や実績から管理職などの役職を採用直後に与えられるケースも少なくありません。
実際に職歴や実績がある人を採用して、高い役職で働いて欲しいと考える企業は多いです。
職歴や人脈がない20代や30代の若い人が遺産相続などでセミリタイアするケースより、職歴のある40代の方が遥かに再現性は高いと言えるでしょう。
リタイア後に人生を愉しむ体力・気力が十分にある
40代であればセミリタイア後に、自由な時間を愉しむ体力と気力が十分に残っています。
多くの人は定年間近の50代でセミリタイアをしますが、その後の生活は体力や気力が少なくて、できることが限られる場合が多いです。
これだと、セミリタイアをして自由な時間を作ってもまったく意味がありません。
人生は後戻りできませんので、この点には本当に注意する必要があります。
少しでも早く体力や気力があるタイミングでセミリタイアすることで、自由な時間の使い方の選択肢を増やすことができます。
体力の必要な旅行や激しいアクティビティなどは、40代の若い内にやっておいた方が良いですね。
自由な時間を有意義に暮らしたいと考えている人は、早くからセミリタイアを検討しましょう。
私の個人的な考えですが、体力と気力が若いうちに遊び回り、年老いて娯楽の選択肢が少なくなってから働くほうがよっぽど合理的なのではないかとすら思っています。
5. 40代のセミリタイアの4つの注意点
先ほどは40代でセミリタイアをするメリットを紹介しましたが、注意点もあるので解説していきます。
セミリタイア生活を希望する人は、これから紹介する4つの注意点も把握した上で適切に意思決定をするようにしましょう。
リタイア後のあり余る時間は耐え難いこともある
セミリタイアをした後は、非常に多くの時間が余る為、暇に耐え難くなることもあるようです。
特に朝から夜まで働いていたサラリーマン経験しかない人は、余っている時間をどのように過ごすのか悩むケースが多いですね。
今までは出勤時間や業務内容、退勤時間や休日など全て決められていたので、それに従えば勝手に時間は過ぎていきました。
セミリタイアをすると、全ての時間を自分で管理する必要があります。
余った時間を有意義に過ごすためには、趣味や娯楽だけでは物足りません。
自分の実現したい夢や、社会に貢献したい分野を見つけることが大切です。
夫婦や家族との時間の過ごし方に注意
自由な時間が増えて家族や夫婦と過ごすのも大切ですが、急に一緒に生活するとストレスや苦痛を感じる可能性も少なくありません。
コロナ離婚のように、一緒に生活する時間が急に長くなると、過度なストレスや苦痛を感じて、最悪の場合は離婚などのトラブルになる場合があります。
これからセミリタイアをして家庭での時間が増えるのであれば、どのようなスケジュールで何をして過ごすのかを事前に決めておいた方が良いですね。
セミリタイアは生活が大きく変わるので、周りの人への配慮も重要です。
必要な借り入れはリタイア前に済ませること
セミリタイアをする為に借り入れをしたいと考えている人は、サラリーマンを辞める前に済ませておきましょう。
サラリーマンを辞めてからだと、定期収入が通常ない状態になるので、借り入れの成功率は一気に下がります。
サラリーマンのタイミングであれば、これからの収入の期待や、ある程度の資産や貯蓄をしている実績が信頼されるので、借り入れができる可能性が高いです。
借り入れによって資産全体が増えると、不動産投資や資産運用の収益を増やすことができます。
実際にセミリタイアの前に借り入れを行う人も多いので、やるのであればサラリーマンのタイミングで済ませておきましょう。
健康に最大限の注意を払うこと
サラリーマンを辞めると生活習慣を自分で管理する必要が出てくるので、健康に悪影響を及ぼす場合があります。
夜更かしによっての昼夜逆転などは、セミリタイアをした人にあるあるです。
また、サラリーマンに比べて人と関わる機会が減るので、急激な孤独感によって精神状態が悪くなるケースもあります。
せっかくセミリタイアして自由な時間が増えたにも拘らず、健康状態が悪化して生活が制限されると全く意味がありません。
健康には最大限の注意を払って、生活習慣や人間関係を考慮しながら生活をしましょう。
6. まとめ:40代でセミリタイアするメリットと注意点
この記事では、40代でセミリタイアを考えている人に向けて、メリットや注意点などを網羅的に解説しました。
率直に、50代などの体力的に娯楽などの選択肢が限られるタイミングでセミリタイアするのは、自由な時間が増えるというメリットを半減させていると言っても過言ではありません。
少しでも早くセミリタイアをすることで、自由な時間を有意義に使う選択肢を増やすことができます。
実際に私は30歳でセミリタイアをして、家族や趣味に存分に時間を使うことができました。
もちろん、セミリタイアによって収入が減り、生活に不安を感じる人も多いでしょう。
しかしながら、40代であれば職歴や実績があるので、セミリタイアをしてからでも個人で仕事をするのは十分に可能です。
実際に適度に仕事をして、収入源を作っている人の方が多いですね。
仮に生活が苦しくなってセミリタイアに失敗しても、起業や再就職は難しいことなどありません。
セミリタイアをしたいと考えている人は、後からセミリタイアすればよかったと大きく後悔するより、少しでも早く実行することをおすすめします。