本記事のもくじ
1.【即辞表】独身男性はいますぐセミリタイアすべき理由
本記事をお読みのほとんどの独身男性は、正社員としてフルタイムで勤務していることでしょう。
しかし少し大胆に聞こえることを言わせてもらえれば、今すぐにでもセミリタイアしたほうがよいのです。
上記のようなことを耳にすると、「セミリタイアしたほうがいい?そんなわけがないだろう」と感じてしまう人も多いでしょう。
私もセミリタイアするまでは、同じことを言われたとして、皆さんと同じような感想を述べたかもしれません。
しかしセミリタイアを達成した今、私は「今すぐにでもセミリタイアしたほうがよい」と断言できます。
私は30歳の時、投資だけでセミリタイアを達成することができました。
また、独身男性を含む多くの方のセミリタイア・脱サラをお手伝いして来ています。
おそらくここまでマニアックかつ身近にセミリタイアを研究している人間も珍しいでしょう。
本記事では私のさまざまな経験を交えて、独身男性がセミリタイアするべき理由や、その方法などについてくわしく解説します。
2. そもそも独身男性のセミリタイアとは?
まず、セミリタイアの定義について再確認しておきましょう。
セミリタイアとは、
- 正社員としては働いてはいないが、
- 貯蓄を生活原資として、あるいは必要に応じて何らかの方法で収入を得て、
- なおかつ時間的・精神的な自由を謳歌している状態
と、定義できるでしょう。
多少、考え方によって定義が異なりますが、この部分だけはほとんど共通しています。
セミリタイアという生き方は、フルタイムで働いている場合と違って、生活における満足度は大きく跳ね上がるでしょう。
なぜならば、通常であれば時間的・精神的負荷が大きいフルタイムの勤務に縛られておらず、一言で言えば自由な生き方だからです。
似たような言葉で、アーリーリタイアというものもあります。
アーリーリタイアとは「定年前に正社員を辞めること」、いわゆる早期退職に該当するものです。
アーリーリタイアの場合は、「すでに退職金や貯蓄などで、死ぬまでの生活をまかなえる」ということが前提になっています。
(本人がそれを望んでいる場合は別として)一切働かずに生きていくことも可能です。
プライベートを充実させたいと考えている人の多くは、アーリーリタイア実現へと努力しています。
とはいえ、アーリーリタイアをするというのは、必ずしも本人の希望にかなうとは限りません。
なぜなら、例えば50代などアーリーリタイアを達成するタイミングになった際に、人によってはすでに人生の時間があまり残されていないということもありうるからです。
しかも、この可能性は事前に測ることができません。
さらに、時間だけでなく、アーリーリタイヤ後に生活を楽しむための体力や健康、気力が残っていないリスクもあるからです。
さらに「FIRE」という生き方も、最近では注目を集めるようになりました。
FIREとは、「フルタイムでの働き方はリタイアして、収入・支出・投資バランスに基づいて、フリーダムに生きる」というものです。
もう少し厳密に言えば、「年間支出×25の資産を年利4%で運用し続ければ、資産を減らすことなく生きていける」という理論に基づいた生き方ですね。
元々はアメリカで流行り出したもので、最近では日本人の間でも広がり始めました。
これもセミリタイアと似た発想で、時間や生活の質を高めることを重視する生き方のひとつでしょう。
セミリタイアは、必ずしも先が読めない人生の中で、つねに時間的・精神的な満足度を高めて、後悔のない人生を送ることを目指す行為だと言って良いでしょう。
さらに、多くの独身男性にとって現実的に達成しうる生き方として、たいへん魅力的な選択肢でしょう。
3. 独身男性はどうすればセミリタイアできるのか?
多くの人は、「セミリタイアしたいが、どうすればよいかわからない」という状態にあるかもしれません。
また、60代まで会社員として働き続けるのがまだまだ当たり前の日本社会で、セミリタイアはあまりにも難しすぎると感じている人も多いはず。
しかし突き詰めれば、独身男性なら、セミリタイアするのはいとも簡単なことであるはずです。
そもそも辞表を出せばセミリタイアはすぐにできる
本質的な話をすると「そもそもどうすればセミリタイアできるのか?」という問い自体が間違っています(!)。
なぜなら、ほとんどの人は、今すぐにでもセミリタイアをすることが可能だからです。
セミリタイアは「フルタイム勤務による収入ではなく貯蓄や何らかの方法で、必要なお金を手に入れられる」というライフスタイルです。
よって「フルタイムで勤務をしていない」という状態になれば、セミリタイアの基本的な定義を達成したことになります。
つまり、あなたが次にオフィスへ行ったときに辞表を突き付ければ、いつだってすぐセミリタイアできます。
「できない」と思ってしまうのは、社会の同調圧力にまどわされているか、勝手に何かと理由をつけているにすぎません。
まずは、「自分には、いつでもセミリタイアを選択する余地がある」ということを理解しましょう。
日本はなんだかんだで生活保障がしっかりしている
とはいえ、「退職してしまったら生きていけないだろう」と感じる人もいるでしょう。
しかし、退職してしまっても、いくらでも生きていくことは可能です。
なぜなら日本は、(多少は制度に批判があれど)生活保障がきわめて充実している国だから。
セミリタイアしたとて、いわゆる「セーフティネット」と呼ばれる社会保障制度が最低限の生活を保証してくれます。
日本には、
- 社会保険
- 社会福祉
- 公的扶助
- 保険医療・公衆衛生
という4つが、社会保障制度の根幹に存在します。
これらを前提に、
- 国民健康保険による医療費の軽減]
- 万が一のための生活保護制度
- 各種医療保険、医療制度
- 介護保険
- 年金保険etc…
といった、きわめて手厚い保障が確保されているのです。
ときどき、「健康で文化的な最低限度の生活」という言葉が聞かれます。
これを支えているのは、上記の数多く存在する保障です。
これらの保障を利用すれば、セミリタイアしたとして、飢えることなどあり得ません。不可能なのです。
基本的に日本は、「働いていてもいなくても、誰一人死なせない」というスタンスに立っています。
つまりセミリタイアしても、生活は国が守ってくれる制度があるのです。
退職後の生活における不安だけでは、セミリタイアを躊躇する理由にはならないでしょう。
会社で働くあなたに失うものなどひとつたりとも無い
会社を辞めてセミリタイアへ踏み切るのを戸惑う理由として、「会社を辞めたらさまざまなものを失う」というものもあるでしょう。
しかし実際のところ、キツい言い方のようですが、あなたが会社を辞めて失うものなど何ひとつありません。
現代は、スキルや知識に関係なく、誰もが自由にビジネスや投資が展開できる時代です。
月50万円から100万円くらいの収入ならば、誰でも簡単に作れる時代です。
もう少し言えば、月数百万円以上の収入を作るケースも、決して珍しくはありません。
そうだとすれば、毎月振り込まれる給与という小さなお金にしがみつく理由がどこにあるのでしょうか?
今もらっている給与よりはるかに大きい額を、自分の得意分野で作り上げることも可能です。
少ない給与と引き換えに、時間や精神の自由を犠牲にするというのは、どう考えても理屈が合いません。
また、一部の方は会社での「肩書き」などに、満足感を覚えている場合もあるでしょう。
しかし、肩書きなんてものは、中途退社でも定年退職でも、会社を辞めてしまえばなくなってしまうものです。
墓場へ持っていけるわけでもないし、まして子どもへ承継できるものでもありません。
肩書きがあってもなくても、あなたはあなたです。
収入にせよ、肩書にせよ、会社で働くことをやめることで、あなたが失うものなどひとつもありません。
むしろ会社でしゃかりきに働き続けることのほうが、よほど自分らしい生き方を犠牲にしていると言えるでしょう。
とはいえ、経済的に強い基盤が欲しい男性が取るべき方法
先ほど、「セミリタイアしても飢えることはありえない」と解説しました。
しかし社会の同調圧力や価値観に触れ続けている人が、「はいそうですか」とこの理屈を受け入れるのは難しいでしょう。
やはり、ある程度強固な経済的な基盤は欲しいと感じている方も多いかもしれません。
セミリタイアする場合に経済的な基盤を作る方法は、属性や立場にかかわらず、同じ方法論が適用できます。
要するに、
- フルタイムで働かずとも、
- 自分が満足できる生活を実現できるだけの収入を
- 社会保障や貯蓄でまかなえていない範囲以上確保する
というわけです。
この収入源としては、「スモールビジネス」や「投資」など、さまざまな方法が考えられるでしょう。
経済基盤がきちんと整っていれば、より安定し、より有意義なセミリタイア生活を送れるようになるでしょう。
その辺で働いているサラリーマンと違い、会社での業務や人間関係、あるいはつまらない社会常識に縛られる必要はありません。
より自分らしく、自由な生き方ができるようになるでしょう。
そういった生活を実現するための方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
セミリタイアで自由になりたい人は、ぜひ参考にしてください。
4. 独身男性がセミリタイアする際の注意点
とはいえ、セミリタイアすることに何の注意点もないというわけではありません。
生活自体は揺るがないものの、「セミリタイアを楽しむ」という観点から見れば、いくつかの注意点が挙げられます。
社会の既定の価値観は無視せよ!
もっとも大切にして欲しいのは、「既定の社会的価値観を無視する」ということです。
セミリタイアすると、サラリーマン時代とは打って変わって、社会の価値観に影響されない生活を自由に送ることが可能になります。
しかし、セミリタイアを達成しても、やはり人は「周りの社会の価値観」に干渉されがちです。
たとえば、
- 大して働いていないことに負い目を感じる
- 年齢の割に住んでいる場所のグレードが低い
- 同世代と比べて年収が低い
というようなことを気にかけてしまう人は多いものでしょう。
しかしセミリタイアにおいて、このようなことを気にする必要はまったくありません。
なぜなら、セミリタイアでは「社会的な価値観と自分自身の生活がどれほど一致しているか」は無関係だからです。
それよりも、「自分のやりたいこと」や「自分らしい生活」を追求することを目指す生き方のほうが、よっぽど健全であると言えるでしょう。
働き方や住む場所、年収、あるいは一緒に過ごす相手も、何もかもあなたが決めるべきことです。
社会の凝り固まっている価値観にまどわされず、あなただけの自由な人生を生きていきましょう。
良い時間を最優先に生きよう
あなたの人生で、もっとも貴重なものは、時間です。
お金なら、稼げば手に入ります。
仮に何らかの理由で失ったとしても、何らかの方法で取り戻すことが可能です。
しかし、時間だけはどんな方法を使っても、取り戻すことは不可能なものです。
そして、そもそも時間というものは、いつ無くなるか(=あなたが死ぬか)はわかりません。
セミリタイアをするならば、「今、よい時間を使えているのか」ということを最優先にして生きていきましょう。
趣味に打ち込むのも、友人と交流するのも、「よい時間を過ごしている」ということが前提条件になります。
健康に最大限気を遣おう
セミリタイアをする場合、「健康に最大限の気を遣う」というのは重要です。
なぜなら健康への配慮を怠った結果、体調不調や病気になれば、せっかくの大事な時間が奪われてしまうからです。
もちろん、セミリタイア中に過ごす時間の質も、大きく下がってしまうでしょう。
私を含めてセミリタイアしている人は、健康についてかなりセンシティブです。
日々のスケジュールにおいて、健康を保つために「睡眠」と「運動」は最優先されています。
健康を保つためなら、出費をまったくいとわない勢いです。
セミリタイアするのであれば、よい時間をできるだけ楽しむためにも、健康には最大限配慮しましょう。
見た目に最大限気を使おう
意外と重要なのが、「見た目に最大限の気を遣う」ということです。
会社員として働いている時であれば、身だしなみは嫌が応にもある程度整えておく必要がありました。
しかし、セミリタイアすると、身だしなみを整える動機はかなり失われます。
油断していると、すぐに「汚い中年」になってしまうかもしれません…
髪型や服装、あるいは体型や肌の調子には、しっかりと気を使いましょう。
また、時には身だしなみを整えて、人目につく場へおもむくことも重要です。
借金するための信用力が通常落ちる
セミリタイアをすると、信用力が落ち、借金するのが難しくなるケースが多くなります。
金融機関は、融資するか否かを判断する際、
- どのような会社に勤務しているか
- その会社での勤続年数は何年か
- 今後も継続して勤務し続け、安定して収入を伸ばしていくか
というようなポイントをかなり重要視しています。
そしてセミリタイアという生き方は、金融機関が重要視するポイント自体とは、かなりのミスマッチを起こしています。
「勤続年数や今後の収入が」というよりも、そもそも会社で勤務していないという状態になります。
つまり、セミリタイアしてから金融機関から借入をするのは、通常ハードルが上がります。
借入の必要がある場合は、セミリタイアをする前に済ませておきましょう。
社会保険料などの自己負担が増える
社会保険料などの自己負担が増えるという点にも注意しましょう。
会社員であれば、公的医療保険や公的年金、あるいは雇用保険などに、比較的小さい自己負担で加入できていました。
なぜならこれらの保険料は、会社と本人で労使折半していたからです。
しかしセミリタイアしている場合、ごく一部のケースを除いて、そもそも上記のような制度へ加入することができません。
代わりに国民健康保険や国民保険、あるいは民間保険を利用することになりますが、すべて自己負担となります。
5. まとめ:男なら後悔しない最高の人生を送れ!
男として生まれてきた以上、それぞれのみなさんには「理想の人生」というものがあるでしょう。
これらは「男のロマン」などというような言葉で表現され、同時に「達成不可能な願望」かのようなニュアンスで揶揄されることもあります。
しかし、セミリタイアという生き方を選択するのであれば、あらゆるロマンや願望は実現することが可能なはずです。
自分らしく生きられるセミリタイアなら、会社員時代にありがちなしがらみに縛られず、男として後悔しない人生を送れるでしょう。
あなたが男として、どこまでも自由に生きていくことには、何ら制限はありません。
もちろん、誰かの承認を得る必要性もないのです。
まだ、誰かや社会のせいにして、自分自身の生き方から遠ざりますか?
男に生まれたのなら、あなたも後悔しない最高の人生を送りましょう。