0. はじめに
突然ですが、この記事を読んでいる方に質問です。
「収入や資産が多ければ多いほど良いと思いますか?」
こういう風に質問されて、首を縦に振る方がどのくらいいるかは正確にわかりませんが、身の回りでこういう考えを前提にした発言を耳にする機会は多いかもしれません。
・「もっと収入さえあれば、幸せになれるのに…」
・「私にももっと資産があればなぁ」
…etc.
これらの
『収入や資産の金額アップ⇒幸福アップ』
の発想は、資本主義社会で生きていく内に知らず知らずのうちに身についてしまったものです。
(かく言う私も以前はなんの疑問も持っていませんでした。。)
しかし、日本社会の大前提になっている資本主義が『たまたま選ばれただけ』に過ぎないとしたらどうでしょうか?
1. 実は、資本主義以外にたくさんの選択肢があった
このブログを読む多くの方は、私と同じく、生まれてからあたり前のように資本主義社会に生きていると思います。
そして、過去には、共産主義など他の考えと資本主義との戦いがどうやらあったらしい、、、と歴史の授業で習うのが関の山だと思います。
しかし、実際には、資本主義や共産主義以外にも、経済・社会を動かしていくための選択肢はたくさんあったとしたらどうでしょうか?
実際には、無限の候補の中から、たまたま歴史の”あや”で資本主義は今現在選ばれているだけなのです。
(ちなみに、いまではあたり前のような民主主義についても、同様のプロセスでたまたま選ばれているだけですね。)
私は歴史学者ではありませんので、あまりイメージがわかない方のために、実際にどのような選択肢が別にあり得たのか、考えてみましょう。
(私は社会学者ではありませんので、いずれも私の思いつきで考えたものです。)
※私は反資本主義でも社会主義でもありません
2. 他にどのような社会の考え方があり得るか
幸福主義社会
1つあり得た選択肢としては、
『人間の幸福』
を最大限追求する社会です。
いまも、人間の幸福が追求されている社会なのではないか?
と疑問に思った方もいるかも知れません。
・・・が、そんな事はありません。
国ごとの比較を行う際には、主にGDPが指標とされ、
日本の中でも、GDPなどの伸び率である経済成長ばかりがニュースに上がると思います。
これはやはり、拡大と成長を重んじる資本主義が最重要であるからです。
例えば、日本のGDPが伸びるかどうかは、日本人が幸福かどうかとは本来全く関係ありません。
そして、もし現代が「幸福主義社会」ならば、ブータンのような国が最高に評価されるということになります。
さらに、各種経済や福祉の政策も
『国民の幸福最大化につながるか?』
が焦点として決められることになります。
もちろん、幸福の定義や測定が曖昧になりやすい難しさはあるのですが、一市民としては、資本主義より暮らしよい社会ができるかもしれないとも思うところです。
自然資本主義社会
続いては、
『自然資本』
を追求する社会です。
この社会では、自然や生物の営みを豊かに保つことをゴールとします。
人間は、それらを邪魔しない範囲の人口と生活を維持し、あくまで人類以前の自然の一部として生きていくことになります。
大昔の狩猟時代の先祖が、自然の恵みに感謝して生きていた状態を取り戻すようなイメージかも知れません。
先日も、数多くの生物が絶滅したことについて、IPBESのレポートが発表されていましたが、当然このような主義の社会だったとしたら、言語道断なことが起きています。
このレポートに限らず、「自然を守ろう」ということは、現代では昔から言われているわけですが、主流である資本主義の無限の成長を求める大前提とかみ合わないので、自然の生物が減らなくなる日はそう簡単に来ないわけですね。
3. まとめ
というわけで、今回はあたり前のように日本で信じられている「資本主義」のお話でした。
一個人は、たまたま決まっただけの社会の基本ルールに、振り回されることなく、自分の幸せな生活を追求しないといけませんね。
これも、私がジャストフィット投資法でライフスタイルをゴールとしていることの理由のひとつです。
これからは、日本のGDPが多少下がったニュースを見ても、政権を握る政治家と同じように、あなた個人まで落胆する必要はなくなるでしょう。。。
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