0. はじめに
投資では、
「安く買って高く売る」
が基本だ、とよく言われます。
しかし、実際には、それを実現することを難しくしてしまう要因が
数多くあります。
もし誰でも出来るようであれば、ほとんどの投資家が少なからず投資で儲かっていることになります。
(が、残念ながら、実際にはそうなってはいません。。)
今回は、本当の価値を見極めて、投資で良い買い物をする秘訣について、
具体的な事例を交えながら、基本の概念をお話していきたいと思います。
1. なぜ「安く買って高く売る」が難しい?
まずは、そもそもどうしようもなく単純な「安く買って高く売る」
が簡単にできないのかを理解しておく必要があります。
ただ、安く買って高く売れば良いんです!そうすれば、必ず利益が出ます。
それだけの単純なことがなぜできない場合が多いのでしょうか?
①投資を実行する時と、②投資を手仕舞う時(売却する時)の
2つに分けて考えてみましょう。
①投資を実行する時
投資を実行するときに「安く買う」を実現できない理由は、
ほとんどの投資家が、「本当の価値」を評価することなく、
世間一般や周囲の人々のイメージや意見で投資を判断するからです。
そうすると、何が起きるでしょうか?
最もわかりやすい株式で説明すると、市場全体から注目され、
誰もが買いたいような銘柄は、買い手が殺到するため、
通常、本当の価値以上に割高な銘柄になるリスクが高まります。
(株式は、一般的に株価が最終損益の何倍か?で評価されますが、
その倍率がどんどん高くなっていきます。)
結果として、割安で放置されていた不人気銘柄に投資した方が
パフォーマンスが上がるということが簡単に起きてしまいます。
殺到する投資家の期待が大きい分、高い株価に見合う相当な企業成長という
目標を達成するのは、素晴らしい経営者でも簡単ではないのです。
②投資を手仕舞う時
投資をした後、手仕舞い(売却)をする際には、「高く売る」を
難しくしてしまう状況が発生します。
わかりやすいので、株式を手仕舞う際を考えてみましょう。
多くの人が株を売らざるを得なくなるのは、どんなタイミングでしょうか?
それは、株価がぐんぐん上昇している時でも、株価の動きが一服して変動しないときでもありません。
ー株価がどんどん下がりながら、市場や一般投資家の意見がネガティブになっていくときです。
具体的には、
「もう〇〇社はダメだ」
「〇〇社の業績に回復の可能性は見えない」
「〇〇社の経営者は無能だ」
期待されていた会社にそんな言葉が浴びせられるときです。
そんな世間のイメージや意見に逆らうことができなくなると、
みな株を手放し始めます。
そして、それは株価が非常に低いタイミングと一致します。
つまり、「高く売る」とまったく真逆の行為を簡単にしてしまう(!)ことになるわけです。
実際に、人気銘柄トップ10%に投資した場合と不人気銘柄トップ10%に投資した場合は、
数多くの調査で不人気銘柄グループの方がパフォーマンスが良いことが多いと言われます。
これは、一般的なイメージで評価しない不人気商品への投資が「安く買って高く売る」
投資の基本を実現しやすい手法であることの証拠なのです。
2. 投資における安い買い物の3大メリット
それでは、投資で価格を抑えて投資することは、どのようなメリットがあるのでしょうか?
「安く買って高く売る」が実現できる以外の観点も交えて考えてみましょう。
投資の回収確率が格段に上がる
投資では、「安く買って高く売る」以外にとても大切にすべき考え方があります。
「投資では大切なルールが2つある。
1. お金を失うな
2. 1のルールを絶対に忘れるな」
かの有名なウォーレンバフェット氏の金言ですが、
安い買い物はお金を失う可能性を大きく下げてくれます。
あなたがもしある会社の成長性を多少見誤ったとしても、
例えば、毎年の最終利益の5倍以内の株価など、
非常に安い値段で投資していれば、投資の元本を回収できる
可能性(損失を出さない可能性)は格段に高くなります。
不人気なので競争相手が減る
不人気な投資商品であれば、投資すること自体も比較的簡単になるのもアドバンテージです。
特に、不動産などは、買い手がつかずしばらく放置されている物件などはよくあります。
もし、あなたがその物件の本当の価値が高いことに気づいたならば、
誰かと競争することなく、やすやすと物件を手に入れることができるのです。
競争が少ないのでさらに価格を下げられる
株式や不動産に限らず、相対で売って貰う場合には、「レアな買い手」という自分の有利な立場を活かして、
最大限の価格交渉をすることができます。
売り手は、あなたに売るしか無いので、あなたの言い値を受け入れるしか無いのですね。。
結果として、ただでさえ買い手がいなくて安かったものを、さらに安値で手に入れられる可能性が高まるのです(!)。
3. まとめ
さて、今回は「投資でとっても安い買い物をする秘訣(基本編)」として、
記事をお届けしました。
次回以降、実際にどうすれば各投資商品で安い買い物が出来るのか?
その実践をするための「実践編」をお届けします。
それでは、今回の記事も皆さんの投資の成功に役立ちましたら、
運営者としてこの上ない喜びです。
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