本記事のもくじ
2020/01/30 本文をリライトし、タグを追加しました
1.【保存版:7つの基本ステップ】投資案件はどんな基準で判断するのが良いか?
「投資案件をいったいどんな基準で評価・判断したら良いのか?」
これは、投資の道を目指す方が必ず直面する、永遠のテーマの1つだと思います。
もちろん、どの投資商品にもあてはまる完璧な基準など存在しません。
が、投資の種類や内容によらず、投資案件を評価する際には、必ず見ておくべき重要なポイントがあります。
本記事では、私が資産形成をする中で実際に活用している、重要なポイントをすべて評価するための7つの基本ステップを紹介したいと思います。
この基本ステップに従うことで、投資判断で大きく誤ることを極力減らしてくことができます。
2. 投資案件評価の7つの基本ステップ
2-1. 経済取引の原則に従っているか?
経済の原理原則に従っていない案件は、そもそも詐欺的な案件であることや、運用者が途中で破綻してしまうことが多いので、手出し無用です。
表現が少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、率直に言うと、取引として「筋が通らない」ということです。
例えば、下記のようなものが参考例です。
・本来、不動産所有者がキャッシュフロー増減のリスクを負うべきにもかかわらず、完全に販売者からキャッシュフロー保証されている。
(ex.先日のスマートハウスのような案件)
・本来、株価変動リスクは出資者が負うべきにもかかわらず、新規上場株式の案件で、一定価格で紹介者の売却保証がついている。
・法定通貨自動トレーディングシステムの紹介を受け、利回り月利30%と説明を受けている。為替の価格変動からすると、安定的な高利回りの説明がつかない。
(トレーディングは取引商品の価格に一定の変動がないとリターンが出ません)
一見すると、とても良い話に見えるのが引っかかりやすいポイントなので、常に経済の原理原則に従っているか、冷静になって考えるようにしましょう。
2-2. 利回りは適正水準か?
紹介を受けた投資商品の利回りが適切な水準にあるかを確認しましょう。
様々な商品で異なりますが、海外の積み立て型商品であれば年利6-10%前後、国内の不動産関連の商品であればどんなに高くても年利10%くらいでしょうか。
また、為替や先物を取引するファンドについても、世界トップクラスのプレイヤーで年利30-40%です。しかも、上位のファンドは頻繁に入れ替わることがほとんどです。
世界中の優秀なファンドマネジャー/トレーダーが本気で取り組んでこのくらいの水準なので、あなたが紹介された投資案件がこれを超える場合には、よほどの理由が必要なのはお分かりいただけると思います。
適切な水準でないからといって、100%実現できないとは言い切れませんが、その場合はなぜ適切な水準を超えられるのか、徹底的に確認すべきです。
そして、納得いかない点が少しでもあれば、あるいは、納得できたと思えた場合さえ、利回りが大きく標準を超えている場合は撤退するようにしましょう。
2-3. 利回り保証/元本保証の設計はどのようになっているか?
利回りや元本の保証がある場合には、適切なバランスになっているか確認しましょう。
通常、利回りが高く/保証が手厚いほど元本の保証はしづらくなり、利回りが低く/保証が薄いほど元本の保証がしやすくなります。
例えば、利回りが他の類似商品よりかなり高いにもかかわらず、元本保証が手厚い場合商品は、投資後の運用に失敗すると、利回りか元本保証、または、その両方が事前の約束通りに提供できなくなってしまいます。
すべての面で優れた奇跡の投資商品を作ることは難しく、必ずある程度優劣がバランスするものと覚えておきましょう。
2-4. 解約要件はどうなっているか?
投資期間の途中で解約したくなった場合、そもそも解約が可能か、可能な場合は据置期間、違約金または手数料などの解約するための要件を確認しておきましょう。
他の投資案件や事業の状況に応じて、一定の自由度を確保できた方が良い場合も往々にしてあります。
2-5. 運用会社/投資先破綻時の取り扱い
もし出資している間に、運用をしている会社や実際に出資した先の会社などが破綻してしまったら、どのような取り扱いになるか確認しましょう。
理想的には、運用会社と実際に資産を保有している金融機関が分かれているものが安全です。
そして、政府や業界団体、再保険など、第三者の保証があるか確認しておきましょう。
例えば、保険商品であれば、日本や台湾のように、一定の割合を第三者が保証してくれる制度がある国もあれば、そうでない国もあります。
もし、何の保証のない場合には、運用会社の破綻時には投資の元本がゼロになってしまうと考えるべきです。
そのようなリスクと期待されるリターンが見合いそうか、慎重に考えなくてはなりません。
2-6. 紹介者は誰か?
商品自体には関係ないように思われるかもしれませんが、意外に大切なのが商品の紹介者です。
具体的には、「紹介者がどのくらいのお金持ちか」を評価することが大切です。
紹介者が、以下の2つの特徴にあてはまり、かつ、両方とも水準が高ければ高いほど案件自体も期待できると考えて良いと思います。
・とても大きな資産を持っている(と思われる)
・上記の資産を保っている期間が長い(と思われる)
投資に絶対ということはありませんが、本当のお金持ちである紹介者が選ぶ案件というだけで、成功確率は圧倒的に高くなります。
何故なら、本当に良い情報はお金持ちを最上流として、最下流の一般庶民に流れていくからです。
(注:お金持ちが上、庶民が下ということではなく、あくまで情報の流れを川に例えるならば、ということです。)
そして、彼らが紹介しているということによって、彼らがお金持ちになる過程で選んできた良い案件と同じ特徴を持った案件だと確認が取れるからです。
2-7. 販売方法はどうなっているか?
同じ投資案件を、他人に紹介することで、自分に商品の利回りや紹介料などが入ってくる仕組み、かつ、マルチレイヤ―で紹介料が流れる仕組みになっていないか確認しましょう。
すべての案件が良くないとは言いきれませんが、基本的にはこのような販売方法の商品を避けるべきです。
それは、紹介料の設定が高く魅力的なほど、紹介料や紹介特典などの名目で投資の原資が目減りしてしまい、運用そのものが成立しない可能性が高くなってしまうからです。
3. 投資案件の判断に迷ったら取るべき3つの行動
これまでの7つの基本ステップ、あるいは、その他の基準で評価したとしても、投資の判断に迷うことが当然あると思います。
そういった時には、どのような行動を取るのが正しいのでしょうか?
大切な3つのポイントに絞って、解説したいと思います。
3-1. 自分より成功している投資家に相談しよう
投資する前に、自分より投資家として成功している人に意見を求めることがとても重要です。
相談すべき相手の条件は、先程と同じく以下の2つです。
・とても大きな資産を持っている(と思われる)
・上記の資産を保っている期間が長い(と思われる)
経験豊かな投資家は、総合的に正しい案件の判断ができる方がとても多いものです。
これは、投資の判断に迷っていなくてもやったほうが良いかもしれません。
(注:単に仲の良い友達など、投資家としてのレベルが自分と同じか、かえって低い人に相談するのは逆効果なのでやめましょう。)
3-2. 自分で決めた期間待っておこう
ついつい高利回りなどに目を奪われ、投資商品を購入しようとアツくなってしまうことが誰しもあります。
そういったときは到底正しい判断ができませんので、1週間、あるいは、1ヶ月など自分の決めた特定期間、とにかく投資を待つという機械的なルールを課してしまうのも手です。
時間を置いて冷静に考えると、当初見えていなかった商品の側面が見えたり、他人の意見を求めたりする余裕が出てくるものです。
3-3. 無理に投資する必要はない
そして、最後の3点目は「無理に投資しない」ということです。
奇跡の案件がほぼ無いのと同じく、逆に、市場平均レベルの利回りが出る商品は当然多くあります。
そのため、やたらと焦って投資すべき商品はそうそうないということが言えると思います。
正しい手順で評価をしない(できない)なら、投資はしないと覚えておきましょう。
4. 投資案件の判断基準についてのまとめ
いかがだったでしょうか?
みなさんが、いつも冷静に正しい手順で良い商品を選ぶ参考になればと思います。
また、商品を評価する際のポイントなどについて、より詳しく解説した動画とPDFを本記事下段からお配りしています。
お役に立つようでしたら、ぜひ活用してみてください。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。