1. 【投資家必見】お金持ちと貧乏人のたった1つの違い
あるところに、お金持ちと貧乏人がいました。
お金持ちは、投資や事業の成功で大きな財産を一から築いた人物です。
白亜の大きな屋敷に住み、あふれんばかりの財産は、彼が望むならばいつでも引退できるほどです。
一方の貧乏人は、薄汚い安アパートに住み、自分にどうしてお金が無いのか、嘆くばかりの生活を送っていました。
彼は人生で一度たりともお金持ちになったことがありませんでした。
そこへ、ひとりの悪魔がやってきました。
彼は、人間にいたずらをしては、結果を見て愉しむのが大好きです。
今日も面白そうないたずらを思いつきました。
彼の不思議な力を使って、お金持ちと貧乏人の立場をそっくりそのまま入れ替えてみることにしたのです。
翌朝には、「お金持ち」は貧乏人として、「貧乏人」はお金持ちとして目覚めるはずです。
2. 貧乏人になったお金持ちの朝
次の日の朝、「元」お金持ちは、安アパートの薄汚い一室で目を覚ましました。
固く冷たい布団、古ぼけた寝間着、そして、最近嗅いだことのないかび臭い悪臭に包まれている自分がそこにいました。
しかも、昔持っていたように記憶している、残高たっぷりの通帳や財産の権利書や証書、美術品やジュエリーはどこにも見当たりません。
「私は金持ちのはずなんだが…」
彼はしばらく混乱していましたが、自分に言い聞かせました。
「いや、無いならまた作ればいい。いくらでもお金は作れるんだから。」
そう気を取り直して、彼はまた財産を生み出すための行動を一からはじめました。
ほどなくして、彼は立場を失う前を超える大金持ちとなり、さらに幸福な人生を送りました。
3. お金持ちになった貧乏人の朝
「元」お金持ちと同じように、貧乏人にも立場が入れ替わった最初の朝が訪れました。お金持ちとして目覚める最初の朝です。
彼は、いままで一度も感じたことのないやわらかさのベッドで心地よく目覚めることができました。身にまとっているシルクの寝間着は、来ていることを忘れそうなほど滑らかな感触です。
それは、一瞬自分が天国にでも行ったのかと思ったほどでした。
巨大な屋敷、権利書や美術品など数えきれない財産の数々を目の当たりにして、彼は状況を理解しました。
そう、彼は、一夜にしてお金持ちになったのです。彼は小躍りして歓びました。
遂に彼を苦しめた貧乏から解放されたのです!
しかし、彼の歓びは数日と続かず、徐々に不安に駆られるようになりました。
これほどの財産をいままで持ったことが無く、むしろ守るために気をもむことを不快にすら感じている自分に気が付きました。
そして、いまある財産を「なくさないように、なくさないように」とだけ常に考えるようになりました。彼は、財産はなくなったら二度と取り戻せないものだと考えていたのです。
なくさないようにと思えば思うほど、使いきれないほどあったはずの財産は、さまざま理由で瞬く間に減っていきました。
そして、減ったことに焦れば焦るほど、減るスピードはかえって増していきました。
ほどなくして、遂に彼は全財産を失ってしまいました。
安アパートに住む、元の貧乏人にそっくりそのまま戻ってしまったのです。
ところが、彼は、心の中でむしろ貧乏人に戻って安堵している自分に気が付きました。
「あ~良かった!!」
4. 大切なのは価値観や認識
本記事では、おとぎ話のようにお話ししましたが、程度の差こそあれ、こういったことは普通に現実で起きていることです。
億万長者が何度か破産しても、復活する話や、急に財産を手に入れた人がいつの間にか全て失ってしまう話は、私が説明しなくても枚挙にいとまがないと思います。
その原因は、すべてお金や資産に対する価値観や認識の違いだけにあります。
いまの自分に資産の金額に関係なく、いくらでも生み出せて、いくらでも増やせるものだと、まず思っておくことが本当に大切です。
ただの概念でしかないお金に関しては、他のものより特に価値観や認識が極端に影響するものですので、財産を築くテクニックと並行して、身につける重要性がとても高いものですね。
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